- ギターを始めたいけれどコードが難しそう……
- 初心者は何から手をつければ良いのかわからない……
そんなあなたも、まずはギターコードの基本を学ぶことで、すぐに演奏を楽しめるようになります。
とはいえ、「コードってたくさんあって覚えるのが大変そう…」と思うかもしれません。でも安心してください。実は、たった3〜6個のコードを覚えるだけで弾ける曲はたくさんあります。そこから少しずつ広げていけば、無理なく上達できますよ。
さらに、すべてのコードを暗記する必要はありません。むしろ、覚え方のコツを知ることが大切です。

ギター歴30年の筆者が、その経験から得た覚え方のコツを伝授します。
この記事では、ギターコードの基本と効果的な練習方法をわかりやすく解説します。読み終えるころには、あなたも「弾ける楽しさ」を実感できるはずです。
ギターが楽しくなれば、上達のスピードもグッと加速しますよ。
ギターコードの基本

「コード」とは、2つ以上(主に3つ)の音を組み合わせた和音のことです。
ギターコードは、基本となる音(ルート)がアルファベットで表記され、A〜Gの7種類に加えて、#(シャープ)や♭(フラット)を含めた全12種類に分類されます。
さらに、コードには大きく分けて 「メジャーコード」と「マイナーコード」 の2種類があります。
たとえば、「C」というコードには、Cメジャー(C) や Cマイナー(Cm) などのバリエーションがあります。
つまり、基本のコードだけでも 12種類 × 2(メジャー&マイナー)= 24種類 もあるわけですが、実際には メジャーセブンス(M7)、オーギュメント(aug)、ナインス(9) など、おしゃれなコードを含めると何百種類も存在します。
でも、安心してください!
ギターを長年弾いているとわかりますが、コードで一番大事なのは「ルート音」 です。おしゃれなコードは、必要になったら少しずつ覚えていけばOK。
最初は本当に3〜6個のコードを覚えるだけで大丈夫。

僕自身も最初から全部覚えたわけではなく、弾いているうちに自然と身についていきました。
だからこそ、最初は「よく使うコード」だけを覚えて、演奏を楽しむことを優先していきましょう!
ギターコードの音楽における役割
コードを覚えることで、曲の雰囲気を作ったり、リズムを支えたり、メロディーを引き立てることができるようになります。
具体的には、ギターコードにはこんな役割があります。
- 曲に雰囲気や感情をつける(明るい・切ない・楽しいなど)
- リズムをキープして、曲を弾きやすくする
- メロディーを引き立てる(歌や他の楽器と調和する)
- 曲全体の土台(伴奏)を作る
- ソロ演奏やアドリブ(即興演奏)を支える
たとえば、明るく元気な曲には「メジャーコード」、少し切ない雰囲気の曲には「マイナーコード」が使われることが多いです。このように、コードを変えるだけで曲の印象がガラッと変わるんです。
また、コードを弾くことでリズムを整えたり、歌のメロディーを支えたりすることもできます。ギター1本でも、コードがあれば立派に曲として成り立つのはこのためです。
このように、ギターコードは音楽の「色」や「雰囲気」を決める重要な要素なのです。
「コードが難しそう…」と感じるかもしれませんが、最初は よく使う基本のコードだけ覚えれば大丈夫!
それだけで、たくさんの曲が弾けるようになりますよ。
ギターコードの魅力
ギターコードの一番の魅力は、曲の雰囲気や感情を自由に表現できる ことです。
同じメロディーでも、使うコードを変えるだけで明るくも切なくもなるんです。
たとえば、
🎵 メジャーコード を使うと「明るく元気な曲」に
🎵 マイナーコード を使うと「ちょっと切ない曲」に
というように、コード次第で曲の印象が大きく変わります。
また、ギターコードは ロック、ポップス、ジャズ、ブルースなど、さまざまなジャンルで活躍します。基本のコードさえ覚えれば、色んな曲を弾けるようになるのも魅力のひとつです。
- 初心者でも短期間で曲が弾ける!
- ギターを始めたばかりでも、基本のコードをいくつか覚えれば簡単な曲がすぐに弾けるようになります。「弾けた!」という成功体験があると、もっと練習したくなりますよね。
少し慣れてくるとこんなことも。
- アレンジやオリジナル演奏も楽しめる!
- コードにちょっとしたアレンジを加えれば、自分だけの演奏スタイルを作ることもできます。さらに、バンドやアンサンブルでギターを弾くと、他の演奏者と音を合わせる楽しさ も味わえます。
ギターコードを覚えることで、どんどん演奏の幅が広がっていきますよ!
初心者が最初に覚えるべきギターコード

ギターのコード表を見ると、「Am7」や「Gmaj7」「Cadd9」 など、ルートのアルファベットに何かくっついたコードがたくさん出てきますよね。
「え、こんなに覚えないといけないの?」と思うかもしれませんが…
🎵 初心者のうちは、それ全部スルーでOK! 🎵
たとえば、
✅ 「Am7」→「Am」 で代用OK!
✅ 「Gmaj7」→「G」 でOK!
✅ 「Cadd9」→「C」 でOK!
こういったコードの細かい違いは、あとで少しずつ覚えれば大丈夫です。
まずは、基本となる「メジャーコード」「マイナーコード」だけを覚えて、シンプルに弾くのが長続きするコツ。
初心者のうちは、余計な情報に惑わされず、「基本のコードだけで曲が弾ける!」という楽しさを優先しましょう!
この章では、初心者が最初に覚えるべきコードと効率の良い学び方を紹介します。
Gの3コードとEm、Am
ギターを始めるなら、効率よくコードを覚えることが大切です。
その中でも特におすすめなのが 「Gの3コード」+関連する2つのコードを最初に覚える方法。
よく使われる「Cの3コード」もありますが、CからFへの移動が難しく、そこでつまずく人が多いんです。
そこで、初心者でも弾きやすい「G」から始めるのが効率的!というわけです。
Gの3コードとは?
「Gの3コード」とは、G・C・D の3つのコードのこと。
「3コード」とは、簡単に言えば 4コマ漫画の「起・承・転・結」 のようなものです。
🎵 G(起) → 曲の始まり
🎵 C(承) → スムーズに流れが発展
🎵 D(転) → ちょっと変化して盛り上がる
🎵 G(結) → 最後に落ち着いて戻る
たとえば、有名なCMソング「この木なんの木」をイメージすると…
この〜木なんの木 | G(起) | はじまり |
気になる木 | C(承) | 「起」が発展! |
名前も知らない | D(転) | お!どうなる!? |
木ですから | G(結) | あ、戻ってきた! |
こんな感じで、Gのキーの曲には CとDが頻繁に登場 します。
関連する2つのコード「Em」と「Am」
さらに、Gのキーでは Em(イーマイナー)とAm(エーマイナー) もよく出てきます。
この2つをプラスして、まずは G・C・D・Em・Am の5つをしっかり練習するのがオススメ!
これらのコードをマスターすれば、たくさんの曲がすぐに弾けるようになりますよ!
Cの3コード&Dの3コードも覚えよう!
Gの3コードを練習したら、同じように次はCやDに関連するコードにチャレンジしてみましょう!ここまでくれば、ある程度の曲はコード譜を追えるようになるはずです。
🔹 Cの3コード → 「C」「F」「G」+「Am」「Dm」
🔹 Dの3コード → 「D」「G」「A」+「Bm」「Em」
しかし、ここで最初の大きな壁となる 「F」や「Bm」 が出てきます…。

F、押さえられない…音が出ない…

Bm、指がつりそう…!
これは誰もが通る道なので、最初は音が出なくても大丈夫!
「指の力が足りないんじゃなくて、まだ慣れていないだけ」です。
🎵 コツコツ続ければ、必ず音が出るようになります! 🎵
最初はキレイに鳴らなくてもOK。焦らず、指のフォームを確認しながら少しずつ慣れていきましょう!
簡単バージョンのFコード&Bmコード

「FやBmが難しくて挫折しそう…」そんなあなたに朗報です!
実は、初心者でも弾きやすい「簡易版コード」 があるんです✨
🔹 簡易版Fコード → セーハなし!最低限の弦だけ押さえればOK!
🔹 簡易版Bmコード → たった3本の弦を押さえるだけ!
この方法なら、指が疲れにくく、長時間の演奏もラクに楽しめます♪
手の小さい方や、まだ指の力が足りない方でも、スムーズに演奏できるので安心してくださいね。
まずはこの簡易版を使って、曲を弾いてみましょう!「弾けた!」という成功体験が自信につながりますよ😊🎶
初心者向け!ギターコード練習のポイント

ギターを始めたばかりの方は、正しい練習方法 を意識するだけで、グッと上達が早くなります!まずはこの4つのポイントを意識してみましょう👇
- 正しい姿勢で弾く
- 指の配置を覚える
- 爪を短く切る
- フレットの近くを押さえる
まずはこのポイントを意識しながら、毎日少しずつ練習してみてください!順番に解説していきます。
正しい姿勢で弾く
ギターを弾くときの姿勢はとても大切!
姿勢が悪いと、手や腕が疲れやすくなり、コードを押さえにくくなります。最初に正しい姿勢を身につけることで、ラクに演奏できるようになります。
- 椅子にしっかり座る(深く腰掛けすぎない)
- 足は床にしっかりつける(ブラブラさせない)
- 背筋を軽く伸ばして、リラックス!
ギターの構え方のポイントは以下の通りです。
🎸 ギターの持ち方
✅ ギターのヘッド(先端)は少し上向きに
✅ 右腕をギターの上部に自然にのせる(ストロークしやすい)
🤲 左手のポイント
✅ 親指はネックの裏側に置く(ギュッと握らない)
✅ 手首をグッと前に出し、指を立てて弦を押さえる
最初は少し意識するのが大変かもしれませんが、正しい姿勢が身につくと、長時間弾いても疲れにくくなります!
指の配置を覚える

ギターを弾くとき、左手の指の使い方を覚えることが大切です。最初はちょっと難しく感じるかもしれませんが、ゆっくり慣れていけばOK!
🎶 左手の指番号を覚えよう!
ギターでは、指ごとに番号がついています👇
👉 人差し指 → 1
👉 中指 → 2
👉 薬指 → 3
👉 小指 → 4
これを覚えておくと、コード表やレッスン動画を見たときに理解しやすくなります!
ポイントはフレットの近くを押さえることと、指を寝かさずに立てて押さえることです。
次のような練習方法がおすすめです。
- コードを押さえたら、1本ずつ弦を鳴らして確認する(全部ちゃんと音が出ているかな?)
- 最初は1つのコードをしっかり押さえられるようにする(G・C・Dなど)
- 少しずつコードチェンジの練習をしてみる!
最初は「指が思うように動かない!」と感じるかもしれませんが、繰り返し練習すれば、自然に動くようになります!
爪を短く切る
ギターを弾くとき、左手の爪が長いと弦をしっかり押さえられません。そのため、ギターを弾く時は左手の爪を短くしておく必要があります。
爪を短くしてからギターを弾くことで、次のようなメリットがあります。
- フレットをしっかり押さえられる → クリアな音が出る
- 指が自然な角度で動かせる → コードチェンジがスムーズになる
- チューニングが安定する → 余計な力が入らず、正しい音が出る
右手の爪は、深爪にすると逆に弾きにくくなってしまうので、適度に短く整えましょう。
ギターは「指の感覚」がとても大事なので、こまめに爪を整えて、スムーズに弾けるようにしましょう。
フレットの近くを押さえる
ギターの音をクリアに鳴らすには、弦を押さえる位置がとても大事です。フレットの近くを押さえると、少ない力でもきれいな音が鳴るようになります。
押さえ方のポイントは次の通りです。
- フレットバー(銀色の線)のすぐ奥を押さえる
- 中央よりバー寄りの位置を狙う(真ん中すぎると音がにごる)
- 力は「適度」に(強く押さえすぎると余計な力が入る)
フレットの近くを押さえるだけで、ぐっとキレイな音になるので、ぜひ意識してみてください。
ギターコードを練習するときの注意点

ギターコードを練習するときの注意点は以下のとおりです。
- 指の動きを最小限にする
- リズムに合わせて練習する
指の動きを最小限にする
初心者がやってしまいがちなことは、コードチェンジの時に全ての指を離してしまうことです。指を離してしまうと次のコードを押さえるのにまたゼロからのスタートになり余計な時間がかかります。
弦を押さえる無駄な動きや力を減らすことで、指の負担を減らしながら最小限の動きで演奏できるようになります。
✔ 弦を押さえる力は「最小限」でOK!(押さえすぎると指が疲れる)
✔ コードチェンジのとき、指を大きく動かさない!(最短ルートで移動)
✔ 指の「腹」ではなく「指先」で押さえる!(クリアな音を出せる)
上達のコツは次をことを参考にしてください。
- コードの形を目で見なくても覚える!
- 指の動きをスローモーションでチェック!
- 間違っても焦らない! → ゆっくり修正しよう
効率的な指の使い方を身につければ、演奏がもっとラクに&楽しくなります!
リズムに合わせて練習する
コードチェンジの際にどうしてももたついてしまうため、リズムに合わせて練習するとよいです。リズム感が身につき、音楽の流れを自然に感じ取れるようになります。
メトロノームを使い、一定のテンポを維持しながら練習しましょう。
✔ メトロノームに合わせて弾く(テンポを一定にキープ)
✔ 最初はとてもゆっくりテンポからスタート
✔ 足でリズムを取る習慣をつける(リズム感を強化)
苦手なコード進行があったら、たとえばG→C→G→Cのように左手のフォームだけ4拍ずつチェンジを繰り返して身体に覚え込ませるのがおすすめです。
リズムを意識した練習を続けることで、演奏の安定感が増し、曲の表現力もアップします!
初心者のギターコード練習におすすめの曲

基本的なコードを何度も繰り返し使うことで、ギターの基礎をしっかりと固められます。以下に紹介する曲は、基本的なメジャーコードやマイナーコードを使用しており、ギター初心者にとって演奏しやすい曲です。
- あいみょんの「マリーゴールド」
- スピッツの「チェリー」
- ビートルズの「レット・イット・ビー」
曲のコード譜を検索するなら楽器.meが見やすくておすすめです。
最初は右手は1拍ずつのダウンストロークのみ(↓↓↓↓)で弾いてみましょう。
ストロークのパターンを学ぶのはそのあとで良いと思います。
まずはポピュラーな曲を練習することで、演奏する楽しさを実感できるようになります。
初心者のギターコード練習に関するよくある質問

初心者のギターコード練習に関する、よくある質問を以下にまとめました。
- 音がびびってコードがきれいに鳴らない
- コードチェンジに時間がかかる
- もっと効率よくギターコードを学びたい
音がびびってコードがきれいに鳴らない
コードを押さえていて音がびびってしまう原因は以下の通りです。
- フレットの近くで押さえられていない
- 指が寝てしまっており他の弦に当たっている
- 指先がまだやわらかい
ギターのコードがうまく鳴らないときは、フレットをしっかりと押さえる基本に立ち返りましょう。フレットバーの近くで弦を押さえると、クリアな音が出やすくなります。
押さえる指が寝てしまうと、他の弦に触れてしまいます。他の弦に触れてしまうと音が濁るので、左手首を前の方に出しフレットを押さえる指を立てるようにしましょう。
また、練習を重ねていくと指先がかたくなっていきます。指先がある程度かたくなるとコードを押さえるのがとても楽になります。
毎日5分でもギターに触れる機会をつくると、割と早く指先がかたくなるのではないかと思います。少しずつでも継続こそが近道です。
コードチェンジに時間がかかる
コードチェンジは「いかに無駄の少ない動きをするか」が肝になります。
たとえばG→Cへのチェンジのとき、6弦と5弦を押さえている薬指と中指をそのまま1つずつ下ろすとCの5弦と4弦の位置にきますので、あとは人差し指で2弦の1フレットを足せばよいのです。
C→Gのときは逆の動きをすれば早いです。
このように楽な方法を見つけると上達が早くなり、しかも手元を見なくてもコードチェンジができるようになります。
ぜひチャレンジしてみてください。
もっと効率よくギターコードを学びたい
独学もいいですが、ギターは対面やオンラインレッスンで講師から直接学ぶのが一番効率の良い方法です。
僕のおすすめはTHE POCKETとMUZYX[ミュージックス]です。
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まとめ

ギターのコードはすべて覚える必要はなく、Gの3コードから始めましょう。
最初は「メジャーコード」と「マイナーコード」以外は無視してOK。それが効率よく覚えるコツです。
さらに効率よくギターコードを学びたいのであれば対面やオンラインレッスンを考えてみてはいかがでしょうか?
それでは、また。