こんにちは!自宅レコーディングコンテスト【録れコン】でファイナリストに選出された経験があるほっしー(@studiohossy)です。
iPhone内蔵マイクで録音して「歌ってみた」を投稿してるけど、音質がよくないんだよね~
マイクってたくさんあるけど、iPhoneで使うならどれが良いの?
こんな悩みありませんか?
いろんなマイクがありますが、iPhone用のマイクっていうと途端に悩んでしまいますよね。
実は、iPhoneで使用できるマイクは大きくわけてたった3種類です。
その3種類から自分の用途に合ったタイプを絞り込めるので、あとはその中から商品を選ぶだけです。
今回はiPhoneで使用できるマイク3種類の特徴と、用途別マイクの選び方について詳しく解説します!
この記事を見ればiPhoneで使用できるマイクの種類がかんたんに理解でき、その中で自分が今どのタイプのマイクを選ぶべきかわかります。
さらに実際使ってみて使い勝手の良し悪しや音の良さ、価格帯などのバランスで紹介しますので、これから具体的に購入を検討される方もある程度絞り込めるようになります!
- iPhone(スマホ)で外付けマイクを使用してレコーディングしたい
- iPhone(スマホ)でVoicyやVlog、YouTube、ポッドキャストを収録したい
- 「歌ってみた」や「nana」でライバルに差を付けたい
と考えている方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
iPhone用マイクの種類について

iPhoneで使えるマイクは次の3タイプにわけられます。
- iPhoneに直挿しするマイク
- USBコンデンサーマイク
- XLR端子のコンデンサーマイク(オーディオインターフェースが必要)
それぞれのマイクがどういった用途で使われることが多いのか表で見てみましょう。
マイクのタイプ | おすすめ用途 | 価格 | 接続の手軽さ | 音質 |
![]() iPhone直挿しマイク(画像:zoom公式HPより引用) | ・歌ってみた ・nana ・リハーサル記録 ・会議の記録 | 比較的安価 (¥4000〜¥30000) | 超手軽 | iPhoneマイクよりは良い |
![]() USBコンデンサーマイク(画像:マランツプロ公式HPより引用) | ・歌ってみた ・レコーディング ・YouTube、Voicy、Vlog、ポッドキャストの音声 | 幅広く分布 (¥6000〜¥50000) | 手軽 | 良い |
![]() XLR端子のコンデンサーマイク(画像:オーディオテクニカHPより引用) | ・本格的なレコーディング ・YouTube、Voicy、、Vlog、ポッドキャストの音声 | 比較的高価 (¥6000〜数十万) | 複雑(要オーディオインターフェース) | 高音質 |
手軽さ↑なら音質↓
逆に音質↑なら手軽さ↓
基本的に「手軽さ」と「音質」は相反するのですが、その中でもバランスの良いもの、デメリットを補っている商品もあるので紹介していきます。
「手軽さ」と「音質」のバランスが良いのは上の表の通りUSBコンデンサーマイクですね。手軽さも音質もそれなりに良い。
① iPhoneに直挿しするマイク
ライトニング端子に直接挿せるタイプのマイクです。
音質はコンデンサーマイクに劣りますが、一番手軽で安価なマイクです。
iPhoneの付属品みたいな感覚で持ち歩けるので、一番手軽です。
セッションやリハーサルをちょっと良い音で残したい場合は迷う事なくこのタイプを選びましょう。
「歌ってみた」「nana」なんかでも挿すだけで使えます。
マイク接続部分の接触が悪くなって雑音が入ってしまうケースがあるとの口コミも少なくないので、マイクを挿したまま負荷をかけたりしない等扱いには注意が必要です!
iPhoneカバーの厚さで接続が悪くなることもあるみたいです。場合によってはカバーを外すなどの対策も必要になります。
手軽で便利だけど、取扱いには注意しなきゃいけないんだね
相場は安いものだと数千円〜、高価なものだと3万くらいです。
たとえばこのようなラインナップがあります。
iPhoneに直挿しするマイク
迷ったらこちら!
ZOOM ( ズーム ) / IQ6 XYステレオマイクロフォン iPhone用

実はこれ僕も持ってます。

僕がIQ6を購入したきっかけは
iPhoneで音質よく録れたらおもしろいんじゃね?
という理由で
要するに「家で遊ぶ用」で買いました。
で、実際使ってみて思ったのが
けっこう高音質で録れるから、これ持ち歩いたら仲間内から羨ましがられるかも。今度リハに持っていこ!
実際リハだけじゃなく自分たちのライブもこれで録ったりしてデータを仲間と共有したこともあります。
音質が良くて評判上々でした。
そして「今」思うのはGarageBandで使用できる!
マイクにイヤホンジャックがついているので、モニタリングしながら録音ができるありがたい仕様(音の遅延は気になりません)。
お値段もまぁまぁ手頃で買いやすい価格帯です。
もっと音質がよいタイプや低価格のタイプもありますが、迷ったらIQ6で間違いはないですよ。
ちなみに後継機のIQ7も人気ですが音質と価格のバランス面と、IQ7はマイクの付け根部分が非常に折れやすいというネガティブな口コミが多かったことから今回IQ6を紹介しました。
ダントツに音質が良いのはこちら!
SHURE ( シュアー ) / MV88+DIG-VIDKIT

「iPhoneに直差しするマイク」の中で一番リッチなマイクですね。
このタイプは手軽さ故に「物足りない音質」が欠点になりますが、MV88+DIG-VIDKITは音がめちゃくちゃ良いマイクなので「記録用」ばかりでなく実質簡単なレコーディングくらいならぜんぜんいけちゃいます。
この商品、MV88Aっていうマイクの新モデルなんですけど、MV88Aはマイクを直差しする部分の接触が悪くなってしまって雑音が入りやすいんです。
ケーブルを採用することで「接触が悪くなる」欠点を改善しなおかつ動画撮影のしやすさまで考慮されているのが今回紹介しているMV88+DIG-VIDKITです。
そのためMV88+DIG-VIDKITには三脚とiPhoneホルダーも付属されています。
手軽で高音質で壊れにくく、録音だけでなく動画撮影もしやすいとか最高じゃないかと思いますよね!

このように収納して

三脚と合わせてもこんなにコンパクトになります!
音はこんな感じで収録できます(モデルはMV88A)
最安で買えるiPhone直挿しマイクはこちら!
Saramonic ( サラモニック ) / SmartMic Di Mini iOS用マイク Lightning接続

とにかくちょっと導入してみたいという方には最適!
4000円くらいで購入できます。
② USBコンデンサーマイク
USBコンデンサーマイクとは、USBケーブル1本で接続できるコンデンサーマイクのことです。
コンデンサーマイクは通常オーディオインターフェースへの接続が必要ですが、USBタイプのコンデンサーマイクはオーディオインターフェースが不要です。
- オーディオインターフェースとは
- オーディオインターフェースとは、マイクからの入力音をアナログ信号からデジタル信号へ変換してPCへ取り込んだり、逆にデジタル信号からアナログ信号へ切り替えてスピーカーから音を出したりするための超重要な機材です。
オーディオインターフェースがいらないということは
- オーディオインターフェースを購入する手間と代金が不要
- オーディオインターフェースを接続しなくてよい手軽さがあるので、iPhoneと一緒に持ち歩きしやすい
このようなメリットがあり、コンデンサーマイクの高音質が非常に手軽に得られます。
このマイクの最大のメリットは「手軽」「良い音質」が両立できる点です。
高価なコンデンサーマイクがiPhoneで手軽に使えるって、それだけですごいメリットですよね。
USBコンデンサーマイクはイヤホンジャックが搭載されているものと無いものがあります。
イヤホンジャックが無いと多重録音の際モニタリングできないので、イヤホンジャック無しのUSBコンデンサーマイクを購入された方はUSBアダプタ(詳細は記事の下の方)を別途購入することになります。
USBコンデンサーマイクで断トツでおすすめなのはこちら!


- Apogee HypeMicはイヤホンを「直接」挿せる
- 本体が小さくて(高さ12cm)持ち運びや収納が楽
- セット内容が充実!しかもコンパクト
- 音が良い
長くなってしまうので、詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください(iPhoneでレコーディング|HypeMicはコスパ最強!)
Apogee HypeMicだけで記事まるまる1つ書いちゃうくらいおすすめです!
実際の音がこちら!ボーカルがすごくナチュラルに収録されていて、まるでプロ仕様のコンデンサーマイクを使っているように思えます。
こんなにきれいに録れるUSBマイクを使っていると、次はXLRマイクの3万円台の商品にグレードアップしよう!とは思わなくなります。
レコーディングにも十分対応できるほどの高い質感があります。
「歌ってみた」やVoicy、YouTube、ポッドキャストだけでなくレコーディングにも対応できるので、Apogee HypeMicさえ持ち歩いていればかなり幅広いシーンで対応できます。
マイク本体と付属品すべてケースにまとめてしまえばノートよりも小さいサイズで収納できます。
安価で音が良いのは間違いなくこちら!
【Amazon限定ブランド】888M マランツプロ USBコンデンサーマイク MPM1000U

【Amazon限定ブランド】888M マランツプロ USBコンデンサーマイク 在宅勤務 生放送・録音・ポッドキャスト MPM1000U
マランツプロはAmazon限定ブランドです。
この低価格でこの音質なら十分すぎる!くらいのコスパの良さはあります。
これで7千円くらいとか価格破壊もいいところですよ。
人気YouTuberの方やVoicyでも頻繁に使われていますね。
特に低音域がリアルに再現されるので、喋ったときの「説得力」がグッとあがります!
説得力が上がると、同じことを言っていても自分の言葉が断然相手に伝わりやすくなりますよ。
Monograph堀口さんのYoutubeが大変参考になるかと思います(音楽系ではありません)
本当に良い商品だと心から思うのですが、注意点がひとつだけあります。
マイクにイヤホンジャックがついていないため、イヤホンでモニタリングしながらの録音はアダプタを経由しないとできません。
iPhoneにはライトニングジャックが1つしかありませんが
- USBコンデンサーマイク
- イヤホン or ヘッドホン
の2種類をiPhoneに挿せるようにしたいのでこのようなアダプタが必要になります。

Apple Lightning – USB 3カメラアダプタ

こうすることで、イヤホンでモニタリングしながらUSBマイクで録音が可能になります
また、イヤホンだとどうしてもモニタリングしにくい方はヘッドホンを使用しましょう。
iPhoneレコーディングでヘッドホンを使用する際の注意点は2つあります。
- iPhoneでヘッドホンを使用する際の注意点
- 1,有線タイプを選ぶこと
2,ステレオミニプラグ端子ケーブルであること
イヤホンも共通ですが、ワイヤレスタイプはレイテンシー(音の遅延)が生じるため、レコーディングには不向きです。有線タイプを選んでください。
また、ヘッドホンは標準ステレオプラグであることが多いです。
↓ステレオ標準プラグはこういう太いやつです↓
↓ステレオミニプラグ端子ケーブルはこういう細めなやつです↓
ヘッドホンをオーディオインターフェースに接続する場合は標準ステレオプラグである必要があります。
対して、ヘッドホンをiPhoneに接続する場合はステレオミニプラグ端子ケーブルをライトニング端子に変換して使用することが可能です。
今お持ちのヘッドホンがもしかしたら使えるかもしれませんので、是非チェックしてみてください。
③ オーディオインターフェースが必要なコンデンサーマイク
iPhoneでレコーディングできるマイクで一番音質が良いのは、オーディオインターフェースが必要なコンデンサーマイクです。
✔️PCを持っていないけど自宅レコーディング環境がほしい
✔️iPhoneでとにかく高音質で録音したい
iPhoneを使用してコンデンサーマイクでレコーディングするには、iPhoneに接続できるタイプのオーディオインターフェースを別途購入する必要があります。
オーディオインターフェース分の費用がプラスになるので、ハードルは高めです。
さらにオーディオインターフェースを接続する手間が増えることでiPhoneに期待する「手軽さ」が失われてしまいます。
しかし音質は間違いなく一番良いでしょう。
この中で僕がおすすめするとしたらこちらです!
RODE ( ロード ) / NT1-A コンデンサーマイク

特に宅録初心者の方へのおすすめマイクとして紹介しています。
何故なら「癖のない素直な音」で録れるから。
僕は過去10年間メインマイクとして「RODE NT1-A」を使用してきました。
なんなら島村楽器主催の録れコンでファイナリストに選ばれたときもNTA-1で録りました。
NTA-1の魅力はこちらの記事でたっぷり語っていますので興味のある方は覗いてみてください(【初心者おすすめコンデンサーマイク】RODE NT1-Aが自宅レコーディングに最適な理由)
安価で一番売れているのはこちらです!
audio technica ( オーディオテクニカ ) / AT2020 コンデンサーマイクロホン

エントリークラスながら確かなスタジオクオリティを実現したハイコストパフォーマンスモデル。DTM用マイクとしてはもちろん、生放送、ポッドキャスト、実況用マイクとして最適です。
AT2020が1万円ほどで、オーディオインターフェース(iRig Pre 2)を導入しても2万いかない・・・アリですね。
【おまけ】iPhoneで使用できるオーディオインターフェース

通常オーディオインターフェースはPCで使用するように作られているものが多いです。
最近はiPhoneやスマホで使えるようなオーディオインターフェースがあり大きさもコンパクトなものが多いので、例として2つほど紹介します。
iPhoneレコーディングでXLRマイクを使用する場合、こちらのオーディオインターフェースを参考にしてください。
僕のおすすめはこちら!
IK MULTIMEDIA ( アイケーマルチメディア ) / iRig Pre 2

iPhoneで使用できる機材が限られる中で、一番信頼できるオーディオインターフェースです。
小さいながらも、ダイレクトモニタリングをONにすることでレイテンシーゼロの録音可能。
一番安価で購入できる商品はこちら!
TASCAM ( タスカム ) / iXZ iPad iPhone iPod touch用オーディオインターフェイス

めちゃくちゃ安いですね。
ちなみにandroid(アンドロイド)でも使用できます。
ダイレクトモニタリング機能がないので、収録時のレイテンシー(音の遅れ)が否めません。
製品の信頼性として正直そこまでおすすめはできませんが、なんせ安いので導入用としてはありですね。
【結果】iPhoneなら①直差しタイプか②USBタイプのマイクを選ぶとバランスよい
Voicy Vlog YouTube ポッドキャストの収録や簡単なレコーディングまでをiPhoneで。
用途別マイクの選び方をご紹介しました。
マイクのタイプ | おすすめ用途 | 価格 | 接続の手軽さ | 音質 |
![]() iPhone直挿しマイク(zoom公式HPより画像引用) | ・歌ってみた ・リハーサル記録 ・会議の記録 | 比較的安価 (¥4000〜¥30000) | 超手軽 | iPhoneマイクよりは良い |
![]() USBコンデンサーマイク(マランツプロ公式HPより画像引用) | ・歌ってみた ・レコーディング ・YouTube、Voicy、、Vlog、ポッドキャストの音声 | 幅広く分布 (¥6000〜¥50000) | 手軽 | 良い |
![]() XLR端子のコンデンサーマイク(オーディオテクニカHPより画像引用) | ・本格的なレコーディング ・YouTube、Voicy、、Vlog、ポッドキャストの音声 | 比較的高価 (¥6000〜数十万) | 複雑(要オーディオインターフェース) | 高音質 |
- iPhoneに直挿しするマイク
- USBコンデンサーマイク
- XLR端子のコンデンサーマイク(オーディオインターフェースが必要)
各々メリットデメリットを理解した上で用途に合わせて商品を選ぶこと、商品によってはデメリットを補っているものもあるので要チェック!です。
①iPhoneに直差しするマイクと②USBコンデンサーマイクのラインナップからご自身に合いそうなものと出会えたら良いと思います。
③XLR端子のコンデンサーマイクは基本的に宅録のパソコンで使用するものなので、たとえばPCが無いけどとにかくiPhoneで高音質を手に入れたい!というユーザー向けです。
これからますます「スマホだけで完結する」世の中になってくると思うので、この分野はもっと突き詰めてもおもしろいですね。
それでは、また!