✔️自宅でレコーディングできる環境がほしい
✔️でも何を揃えてどう接続したらよいのかわからない
✔️レコーディング機材の揃え方とノウハウをわかりやすく教えてほしい
宅録って、難しくないですか??
わからないことが多くて、最初の一歩が踏み出せないんですよね。
特にまわりに宅録やっている人がいないと直接聞けないし。。
僕が宅録を始めたとき(2011年)、ほんとうに手探りでした。
友人のミュージシャンから「オーディオインターフェース」の存在を知り、PCで本格的にレコーディングを始めました。
どうやら「コンプレッサー」というのをかけると音圧が上がるらしい、と。
そんな知識レベルから始まり、ノウハウを得るために本を買って勉強しました。
これから宅録をスタートしたい人のハードルが下がるように、またこういった知識にすぐアクセスできるようにこのブログを立ち上げました。
自分が知識を集めるのに苦労したからこそ、同じように宅録をしたい人の手助けになれるようになれれば幸いです。
そして僕の場合は当時「自宅レコーディングでアルバムをつくる」という目標があり、それに向かって2年ほど努力した結果【録れコン】という宅録コンテストで3000曲以上の中からファイナリストに選出されました。
サラリーマンをしながらでも宅録環境はつくれますし、頑張ればコンテストで良いとこまでいけます。
それに今はスマホでも手軽に多重録音ができるので、選択肢は大幅に広がっています。
僕は30代後半ですが、学生時代に音楽をやっていた仲間は今もう辞めちゃってる人が圧倒的に多いんですよね。
- 仕事が忙しい
- 経済的に厳しい
- 子供が産まれた
こういった理由で音楽を辞めてしまう人を多く見てきました。
音楽は人生を豊かにするものですし、学生時代の経験は「かけがいのない資産」だと思うので、それを活用できていない人生は本当にもったいないと感じています。
上の3点に当てはまった方、将来当てはまりそうな方は日常的に音楽ができる環境さえつくってしまえば宅録のハードルは低くなります。
つまり、音楽が生きがいだと感じている又は感じていた方には、いちど宅録環境をつくってみることをおすすめします。
この記事ではコスパ重視で揃える宅録機材について、またそれらをどう接続するかを説明いたします。
低価格のものも多いですが一式揃えるにはそれなりの金額がかかるので、無料ですぐ始めたいという方はまず【iPhoneだけで完全無料レコーディングをする方法】を試しても楽しいと思います。
僕の経験や知識が皆さんのお役に立てたら嬉しいです。
自宅レコーディングで使用する機材一覧

まず自宅レコーディングで必要な機材は以下の通りです。
レコーディングで必要な機材一覧
全て必要なものですが、一式揃えると総額10万以上は軽くかかります。
ですが、DAWは無料版で試すとかPCは手持ちのものを使うとかでだいぶ削減できる部分もあります。
自宅レコーディング機材といってもピンキリですが、20年以上弾き語りライブ活動を続けている僕が選ぶ「コスパの良い機材」を中心としたラインナップを紹介します。
PCはスペックがそれなりにあればなんでも良い
作業で使用するPCは基本的にスペックがそれなりにあれば何でも大丈夫ですが、僕のおすすめはMacBook Proです。
何故ならユーザー数が圧倒的に多いからです。
PC操作でわからないことや設定のトラブルがあったときWindowsの〇〇という機種で調べるよりMacで調べた方が、解決までシンプルでわかりやすいです。
それに僕の場合は持ち運んで作業したいので、ノートタイプが良いという理由でMacBook Proを使用しています。
- Windows、Macどちらでも可(※DAWによってはMac専用のものもある)
- 【デスクトップ】は画面が大きくて作業しやすい
- 【ノート】は持ち運びやすいので場所を変えて作業することも可
- 【タブレット】Garagebandなら可
- 僕はMacbook proユーザーです
使用するDAWソフトによってMac専用のものがあるので僕はMac推奨しますが、Logic Pro X以外のDAWを使用するのであればPCは基本何でもOKです。
デスクトップ or ノート
これに関しては用途によります。
画面の大きさ(見やすさ)をとるか、持ち運びやすさをとるか ですね。
画面が大きい方が間違いなく作業しやすいし、ノートだと持ち運べてフットワークが軽くなります。
必ず自室で作業する人はデスクトップを選ぶほうがよい。
出張レコーディングをしたり気分を変えて別の場所で作業したい時もある人はノートを選ぶとよい。
というかんじです。
DAW(ProTools|Logic|Cubase)
- DAWとは
- DAWとは自宅レコーディングやDTMで使用する録音編集ソフトのことです。作曲ソフトとも言われます
僕のおすすめは【Logic Pro X】
理由はずばり『コスパがめちゃめちゃ良いから』
購入で¥24000かかるので一見高いと思いますが、コスパの威力を発揮するのがアップデートの時ですね。
他のDAWだと定期的なアップデートが有料ですが、Logic Pro Xならなんと無料です。
なのに有料級のプラグインもたっぷり付属されているという充実っぷり。
購入はApp Storeでのダウンロードのみです!
「Logic Pro」で検索してください。
Macなら【GarageBand】という無料ソフトもありますね。
GarageBandを試してみて「良いな」と思ったら上位互換であるLogicに切り替えても良いです。
- ProTools
- プロ使用率No.1 業界標準
- シンプルイズベスト
- 音声編集のやりやすさNo.1
- Logic
- Mac専用
- アップデート関係全て無料(他DAWは基本アプデ有料)
- 有料級のプラグイン充実
- 僕はLogic Pro Xユーザー
- コスパ最強
- Cubase
- DAW世界シェア1位と言われる
- なんでもできる優等生タイプのDAW
- 操作が若干複雑
- オーディオインターフェース購入のおまけでCubaseの無料版がついてくることがある
上記の【ProTools】【Logic】【Cubase】であればどのソフトを選んでも一流の品質のものを使用できます。
プロのサウンドエンジニアさんは ProToolsを使用している確率が高いです。
コスパ重視で選ぶならLogic一択ですね。
Cubaseは音質が良く、若干玄人向け。
MIX作業に慣れている方向けかもしれませんが、まずはオーディオインターフェース付属の無料版Cubaseを使ってみてもいいですね。
オーディオインターフェースは3万円以下で大丈夫
- オーディオインターフェースとは
- オーディオインターフェースとは、RECした音をアナログ信号からデジタル信号へ変換してPCへ伝えるための機材です。
オーディオインターフェースを介してマイクからPCへ音を取り込んだり、スピーカーから出力したりするので、宅録機材の心臓部と位置付けられます。
僕のおすすめはFOCUSRITE(フォーカスライト)Scarlett 2i2 3rd Gen
オーディオインターフェースのベストセラーです。
推しポイントは「AIR MODE」という機能で、5万円以上する上質なマイクプリアンプの音をモデリング、つまり再現して出力できる機能をON/OFFできます。
要するにスイッチひとつで音の芯が太くなり、かつクリアになるという魔法のような機能がついているオーディオインターフェースです。
- フォーカスライトの代名詞ISA プリアンプの音質をモデリングする「AIR MODE」を搭載している点
- よりクリアな音声レコーディングを実現
- 2in 2out で自宅レコーディングにはちょうどいい大きさ
- 低レイテンシー
- Pro Tools | First(無料版)が付属
Scarlettシリーズに付属されているPro Toolsの無料版はかなり機能制限があるみたいなので、「お試し版」として割り切った方が良さそうです。
- 重要なのはレイテンシー(音の遅延)がなるべく少ないものを選ぶこと(入力音をアナログ→デジタル信号へ変換する速度がはやいものがよい)
- 価格帯は10,000円前後のものから100,000円位のものまでラインナップ様々(30,000円以下の商品でも十分)
- 操作性やデザイン、分かりやすいもの、で選んでも良いかも
- 僕はZoomのTAC-2R(Mac専用)を使用
安価で(1万円以下)信頼性のあるオーディオインターフェースはこちら!
STEINBERG ( スタインバーグ ) / UR12
他のおすすめオーディオインターフェースはこちらにまとめて紹介しています→【オーディオインターフェース】3万円以下で購入できるオススメ5選
マイク(レコーディングにはコンデンサーマイク)
マイクにはコンデンサーマイクとダイナミックマイクの主に2種類があります。

コンデンサーマイク
・感度高い(周りの音を敏感に拾う)
・音の解像度が高い
・レコーディング向き
・ライブでは不向き

ダイナミックマイク
・感度低い(マイクのすぐそばじゃないと音拾わない)
・音の解像度は低い
・ライブ向き
・レコーディングには不向き
レコーディングで使用するマイクは【コンデンサーマイク】です。
コンデンサーマイクと言ってもいろいろあるので、ここではおすすめのラインナップを紹介します。
- RODE
- NT1-A(超定番マイク)
- NT2-A(上位種)
- AKG
- C214 →僕はメインで使用しています。高音が煌びやかに伸びます♪
- C414(上位種)高価!
- audio technica
- AT2020(1万円マイクの定番)
- AT4040(上位種、使いやすいと評判!)
- NEUMANN
- U87Ai(ハイグレードの定番、超高価!)
コンデンサーマイクと言っても価格帯はさまざまですが、1〜3万円台のマイクは割と信頼できる商品が多い印象です。
そのなかで圧倒的に僕のおすすめはRODE NT1-Aです。
RODE NT1-Aについて詳しく書いた記事がありますので、お時間あれば読んでみていただけると嬉しいです→【初心者おすすめコンデンサーマイク】RODE NT1-Aが自宅レコーディングに最適な理由
NT1-Aは僕が初めて買ったコンデンサーマイクです。
なので初心者への導入用としても◎
費用対効果が高く、音質も扱いやすさも癖がないのが魅力です。
僕はNT1-AでRECした20曲近くの作品を3枚のアルバムにしてリリースしました。
初めて買うマイクで失敗したくないのならNT1-Aがよいです。
↓安価で選ぶならこれ!(1万ちょっとで購入可能)↓
AT2020も宅録で超定番マイクです。
RODE NT1-Aが高いという方はこちらが良いです。
スピーカー(モニター用)
スピーカーには「リスニング用」と「モニター用」の主に2種類があります。
・リスニング用スピーカー・・・長時間聴いても疲れにくい音質に変換されて耳に届く
→音楽鑑賞に使用する
・モニター用スピーカー・・・加工無し、そのままの音が耳に届く
→宅録MIXで使用する
レコーディングやMIXにはモニター用スピーカーを使用するのが良いです。
何故なら、リスニング用スピーカーで聴くとMIXしなくても割と良い音で聴けてしまうからです。
宅録をするならば、モニター用スピーカーでチェックしながらMIXを進めるようにしましょう。
僕のおすすめモニター用スピーカーはYAMAHA「2ウェイ ブックシェルフスピーカー」HS5です。
僕はHS5を買う前、往年の名器と言われたDIATONEの高さ70cmくらいあるどデカいスピーカーを使っていました。
DIATONE・・・2段のカラーボックスくらい大きいやつでした。
「故障」と「大きすぎる」という理由で卓上でいけるスピーカーを探しているときにHS5に出会いました。
HS5に決めた理由は、ユーザーが非常に多く評判が良かったからですね。
購入し自宅に届いたときは「こんなに小さくて大丈夫か?」と正直心配になりました。(DIATONEの約1/5の大きさ)
しかし再生してみてびっくり!想像を遥かに超える良質な音が響きました。
モニター用ですがリスニング用としても十分使用でき、なおかつ省スペースで使用できるのでめちゃめちゃコスパ良いと思います。
サウンドハウスならペアで販売しています(↑のリンク先)
スピーカーに2万は出せないという方はこちら!
PRESONUS ( プレソナス ) / Eris E3.5 モニタースピーカー スタジオモニター
- スピーカーの種類
- リスニング用(長時間聴いても疲れにくい音質に変換されて耳に届く)
- モニター用(フィルター無しそのままの音が耳に届く)→宅録MIXで使用する
- 部屋の広さに合った大きさのスピーカーを選ぶ
- YAMAHA「2ウェイ ブックシェルフスピーカー」HS5(僕はこれ)

HS5の大きさはこんな感じ
ヘッドホン(モニター用)
ヘッドホンにはリスニング用とモニター用の主に2種類があります。
自宅レコーディングならモニター用ヘッドホンを使用するのが良いです。
何故なら、スピーカー同様にリスニング用ヘッドホンで聴くとMIXしなくても割と良い音で聴けてしまうからです。
宅録をするならば、モニター用ヘッドホンでチェックしながらMIXを進めるようにしましょう。
さらに「密閉型」「開放型」があり、音を外に漏らさない「密閉型」を選ぶのが正解です。
レコーディングの音がヘッドホンから漏れてマイクに入らないように「密閉型」を選びます。
つまり「密閉型」の「モニター用ヘッドホン」を選ぶようにしましょう。
その中で僕のおすすめヘッドホンはSony ソニー/MDR-CD900ST です
なんといっても超ベストセラー。
僕の知っている人の9割以上はこれ使ってますね、本当に。
僕はこれを買う前はセミオープンタイプの「AKG K212STUDIO」というヘッドホンを使ってました。
当時何もわからなかったので
名前にSTUDIOって入ってるし、見た目もかっこいいしAKGだしこれにしよ
という安易な考えで購入。
結局AKGのヘッドホンはヘッドホンから漏れた音がRECに入ってしまうし、音の解像度もあまり良くありませんでした。
その後よく調べてSony ソニー/MDR-CD900STを購入しました。
モニター用として優秀ですし、価格的に見てもだいぶコスパ良いです。
良い商品・悪い商品ではなく【適材適所】ですね。
レコーディングで使用するならばモニター用の Sony ソニー/MDR-CD900ST がおすすめです。
僕のレビュー記事を参考にしていただけたら幸いです→【REC用ヘッドホンを探している方】定番MDR-CD900STがおすすめな理由
- ヘッドホンの種類
- リスニング用(長時間聴いても疲れにくい音質に変換されて耳に届く)
- モニター用(フィルター無しそのままの音が耳に届く)→レコーディングで使用する
- タイプの違い
- 密閉型(ヘッドホンの音を外に漏らさず、周囲の音をシャットアウトする「遮音性能」に優れている)レコーディングに使用できる
- 開放型(メッシュやスリット等の背面から音が漏れる構造で、音の籠りが無くなりすっきりしたサウンドに)レコーディングには不向き
- セミオープン型(密閉型と開放型の中間)レコーディングには不向き
- 価格は1万円台で十分
- Sony ソニー/MDR-CD900ST (僕はこれを使っています)
MIDIキーボードは用途に応じて大きさを選ぶ
MIDIキーボードとは、打ち込み用のキーボードのことです。
キーボードとPCまたはオーディオインターフェースと接続して鍵盤を弾くことでDAWに入力できます。
選び方ですが、キーボードの大きさでいろんな種類があります。
ちょっとした打ち込み専用であれば小さめの32鍵でもよいです。
ベストセラー商品はこちら!
最安値商品はこちら
ピアノ用途と兼ねる場合やガシガシ打ち込みやりたいのであれば大きめのものが良いと思います。
61鍵あればピアノとしてもさほど不自由ありませんしM-Audio Keystation 61 MK361鍵盤であれば鍵盤の重さもピアノに近い感覚との評判で、奥行きもあまりないのでピアノより省スペースです。
ちなみに僕は元々持っていた電子ピアノ(CASIO privia)をMIDI兼用で使用しています。
- 打ち込み用途のみであれば32鍵などの小さめでも可
- ピアノ用途兼用であれば61鍵以上が良い
- 電子ピアノを持っている方はそれをMIDIキーボードとして転用できます
DTM機材接続方法(全体)

頑張って図を書いてみました・・・
絵のクオリティはともかく、全体のイメージができますか?
【音の出入りに関しては必ずオーディオインターフェース経由になっている】ことが重要です
接続してみたけど音が出ない!なんて時はまず
オーディオインターフェースを経由しているか、を確認しましょう
そしてケーブル類は意外と見落としがちですので
製品を買ったら一緒にケーブルは購入必要かどうか確認しましょう
さいごに
宅録に正解はありませんが、だからこそ難しい分野ですよね。
僕は選択肢が多いと選びきれない性格なので「ある程度絞り込んでくれた方が選びやすい!」という方に向けてこの記事を紹介しています。
また、これからの時代は特に宅録もモバイル化してきていますのでiPhoneでレコーディングカテゴリの記事も参考にしていただけたら幸いです。
当ブログでは、宅録ノウハウや機材の紹介、またCD制作方法の紹介もしています。
【A4用紙1枚でCDジャケット制作】コスパ重視の紙ジャケット簡単自作方法
こんな方法もありますのでよろしければご覧ください。本当に簡単にCDジャケットがつくれますよ!
長くなりましたが、ここまで辿り着いてくれた方ありがとうございました。
皆さんの宅録ライフが人生を豊かにしますように。