【初心者向け滑舌トレーニング】話し方が変わる!滑舌を改善する効果的な練習法
日常会話で「聞き取りづらい」と言われた経験はありませんか?
仕事で話す場面が多かったり、歌を録音して自分で聴いたときなど「自分の滑舌に自信が持てない…」と悩みますよね。
滑舌の悪さは、歌やMCだけでなく日常のコミュニケーションにも影響し、思うように表現できないもどかしさにつながります。

マスクをしていると特に聞き取りにくいんですよね。
この記事では滑舌が悪くなる主な原因から、今日から始められる効果的なトレーニング方法まで、初心者でも実践しやすい形で分かりやすく解説します。
読み終えるころには自分に合った改善方法が見つかり、声の通りやすさや表現力が変わっていくはずです。
滑舌は、正しい理解と継続的なトレーニングで必ず良くなります。
日常のちょっとした意識づけが、あなたの音楽活動や話し方の大きな自信につながるでしょう。
滑舌が悪くなる原因

滑舌がうまくいかない背景には、日常の癖や体の使い方が深く関わっています。
代表的な原因は次のとおりです。
- 猫背など姿勢が悪い
- 声のトーンが低い
- 口や舌が緊張している(声の固さ)
- 呼吸が浅い
- 自己流の間違ったトレーニングをしている
ひとつひとつ見ていきましょう。
猫背など姿勢が悪い
悪い姿勢の代表例が「猫背」や「スマホ首」です。
スマホ首は下を向いて首を前に出す姿勢のことで、PCに向かう時間が長いと猫背になりやすいです。
姿勢が崩れていると、喉や舌の筋肉が緊張し、口の中のスペースも狭くなるため、滑舌に大きな悪影響を与えます。
また、呼吸が浅くなり腹式呼吸がしにくくなります。
その結果声がこもったり、はっきり発音しにくくなったりするのです。
正しい姿勢を意識するだけでも声道が開き、舌や声帯が自然に動きやすくなります。背筋をまっすぐにし顎を引きすぎない自然な姿勢を保つことで、口腔内のスペースが広くなり、発声が安定します。
姿勢が整うと呼吸も深くなり、通りのよい音を出しやすくなるため、滑舌が良くなります。
声のトーンが低い

声のトーンが低すぎると、音に丸みが出すぎて発音の区別がつきにくくなることがあります。
低い声を出そうとすると、口腔内の動きや舌の位置にも影響が出やすく、結果として滑舌が悪く聴こえる場合があります。
声のトーンが低い人には、次のような特徴が見られます。
- 口腔内の空間が狭くなりやすい
- 舌の位置が後ろに下がりがち
- 口の開きが小さくなる傾向がある
また、声が低すぎると聞き手に重い印象を与えたり、場合によっては威圧的に感じられたりすることもあります。
滑舌を改善するためには無理に低い声を出そうとせず、自分にとって自然で明瞭に聞こえるトーンを意識することが大切です。
口や舌が緊張している(声の固さ)
口や舌、そして顎まわりの筋肉が緊張していると声が固くなり、口腔内の空間が狭くなってしまいます。
その結果声の響きや共鳴が弱まり、言葉がこもったように聞こえる原因になります。
特に顎や首の筋肉のこわばり、口の開きが小さいこと、舌の動きが硬いことが大きく影響します。
また表情筋が硬く口の形が動きにくいと、発音時に必要な音の切り替えがうまくできず、滑舌の悪化につながります。
声をやわらかい印象にするためには、体をリラックスさせることが重要です。
呼吸が浅い

呼吸が浅いと余計な力が入り、発声が不安定になってしまいます。
また息の支えが弱い状態では声が上ずりやすく、早口になりがちです。
その結果、言葉がはっきり聞こえず、滑舌の悪化にもつながります。
浅い呼吸の背景には、ストレスや緊張、姿勢の乱れなどが関係していることが多いです。
緊張している時の発言前など、時間があれば腹式呼吸の準備運動をするのがおすすめです。
お腹を膨らませて息を吸い、思い切り凹ませながらお腹から息を絞り出します。
「吐き切る!」くらいまでいったら一気に体を脱力させましょう。
脱力していても自然に息が入ってくると思います。これが深い呼吸のやり方です。
浅い呼吸になってしまっている時は、この方法でしっかり呼吸を整えてあげましょう。
自己流の間違ったトレーニングをしている
自己流で間違った練習を続けていると、滑舌の改善どころか、かえって悪化してしまうことがあります。
たとえば、同じ練習ばかりを反復してバリエーションがない場合、口や舌の動きが単調になり、発音の癖が強まることもあります。
また、スピードばかりを追い求めて正確さを軽視するのも問題です。
滑舌を良くするには、まず「正しく発音する」ことが最優先です。
長時間ダラダラ練習すると集中力が続かず、効率が下がります。
自分の弱点を把握しないまま練習しても効果は出にくく、疲労がたまると舌や口の動きが鈍くなり、逆効果になることもあります。
練習は適度な休憩を挟みながら、短時間で集中して行うことが重要です。
より効果的な方法としては、鏡を見ながら口の動きをチェックする、録音や録画をして客観的に確認するなどがあります。
正しいフォームを意識しながら練習することで、滑舌の改善につながります。
効果的な滑舌のトレーニング方法

滑舌を改善するには、正しい発声の土台づくりと、口・舌の動きを滑らかにする練習が欠かせません。
次に紹介する方法は初心者でも取り組みやすく、継続すれば確かな変化を感じられます。
- 口角を上げる「笑顔づくり」
- 舌の可動域を広げるストレッチ
- リップトリル&タングトリル
- 母音トレーニングで発声の土台をつくる
- 早口言葉で口や舌の動きを鍛える
- 仰向けで腹式呼吸をする
- 舌の筋肉を鍛える
それぞれのトレーニングについて、具体的な方法やポイントを順番に見ていきましょう。
口角を上げる「笑顔づくり」
口角をしっかり上げて大きな笑顔を作ると、表情筋が自然にほぐれ、口周りの緊張が取れて発声がスムーズになります。
まずは鏡を見ながら笑顔を作り、そのまま「あ・い・う・え・お」とゆっくり発音してみましょう。
力まずリラックスした状態で発声することがポイントです。
笑顔で声を出すと、声の響きが明るくなり、聞き取りやすさがぐっと向上します。
歌や話し声にも表情が加わるため、より魅力的な声を出しやすくなるのもメリットです。
毎日の習慣として取り入れることで、自然と発音がクリアになり、滑舌改善にもつながります。
舌の可動域を広げるストレッチ

舌の動きを滑らかにするためには、可動域を広げるストレッチが効果的です。
特に「舌を天井に向かって伸ばす」動きは、舌全体の柔軟性と筋力をバランスよく鍛えられる優れたトレーニングです。
やり方はとてもシンプルで、次のステップで行います。
- 舌を前にしっかり伸ばす
- そのまま舌を上方向(上顎)に持ち上げる
- 10秒間キープする
- 3〜5回繰り返す
このストレッチを続けることで、舌の柔軟性が高まり、動かせる範囲が広がります。
その結果、発音時の舌の動きがスムーズになり、舌根の緊張もほぐれ、滑らかな発音がしやすくなります。
唾液の分泌が促され、口の中が乾きにくくなるというメリットもあります。
1日2〜3回、食事の前後など決まったタイミングで取り入れると継続しやすく、効果も実感しやすくなります。
リップロール&タングトリル
リップロールやタングトリルは、滑舌の総合的なトレーニングとしておすすめです。
唇や舌を震わせることで声帯をリラックスさせることが目的です。
それぞれのやり方を紹介します。
リップロールのやり方
リップロールとは、唇を閉じた状態で息を吐き唇を「prrrrrrr」と震わせる方法です。
リップロールのやり方は以下の通りです。
-
STEP1唇を軽く閉じる唇は軽く合わせる程度です。力を込めて閉じないよう注意しましょう。
-
STEP2息をゆっくり吐きながら唇を震わせる深呼吸するくらいの強さで、息を吐き出します。その息圧で唇を「prrrrr」と震わせます。最初は無声音(唇の振動だけ)でもOK。慣れたら声を軽く乗せます。
-
STEP3音の高低を変えてみる低音から高音へなめらかに滑らせる(siren)練習や、スケール(ドレミ)を使って短いフレーズで音程の幅を確認します。無理せず出せる高さで行ってください。
タングトリルのやり方
タングトリルは、いわゆる「巻き舌」とも呼ばれます。

コrrrrrルアァァァァ!!!
のようなやつです。
タングトリルのやり方は以下の通りです。
-
STEP1舌根をほぐすティッシュを手に持ち、気持ちいいところまでゆっくり舌を引っ張り出します。そのまま10〜15秒保ちます。
-
STEP2舌のストレッチをする口の中で舌をぐるぐるまわします。右回し10回、左回し10回。
-
STEP3「tr」や「dr」で発音してみる「とぅら・とぅり・とぅる・とぅれ・とぅろ」を各5回ずつ、舌先を上の歯にあてながら発音してみましょう。
-
STEP4音程をつけて上下に動かしてみる「drrr」と発音した状態のまま低い音↗高い音↘低い音のようにつなげて往復しましょう。
リップロールもタングトリルも、子どものころなんとなくやったことのある人も多いのではないでしょうか?
口元の柔軟性を高めるトレーニングになりますので、ぜひ思い出してやってみてください。
母音トレーニングで発声の土台をつくる
母音だけを使った発声練習は、滑舌改善の基礎づくりとして非常に役立ちます。
母音は日本語の発音の中心なので、母音が明瞭になると全体がだいぶ聞き取りやすくなります。
まずは、あ・い・う・え・おの5つの母音を、口をしっかり開けてはっきり発音します。
各母音をゆっくり3秒ほど伸ばし、次に母音の順番を変えながら練習してみましょう。
早口言葉で口や舌の動きを鍛える

まずは短くて簡単なフレーズから始め、慣れてきたら徐々に難易度の高い早口言葉に挑戦してみましょう。
練習のポイントは次のとおりです。
- 有名な早口言葉から始める
- ゆっくり・正確に発音する
- 徐々にスピードを上げる
- 口の動きを大きくする
- 舌や唇の動きをしっかり意識する
友人や家族と一緒に練習すると、お互いにチェックし合えてより効果的です。
早口言葉をリズムに乗せて“歌うように”練習するのも、楽しみながら滑舌を鍛えられるおすすめの方法です。
ドリフの早口言葉が有名ですね!
仰向けで腹式呼吸をする
仰向けで行う腹式呼吸の練習は、呼吸と発声の基礎づくりにとても効果的です。
姿勢が安定するため、お腹の動きをつかみやすく、正しい呼吸法を身につけやすくなります。
手順は次のとおりです。
- 仰向けに寝て、膝を軽く立てる
- 片手を胸、もう片方をお腹に置く
- 鼻からゆっくり息を吸う
- 口から細く長く息を吐く
呼吸するときは、お腹がふくらむのをしっかり感じ、胸の動きは最小限にするのがポイントです。
慣れてきたら呼吸に合わせて「あ・い・う・え・お」を発声し、徐々に長音や子音も加えていきましょう。
お腹の動きと声の響きが連動している感覚をつかむことが大切です。
» 歌が上手くなる腹式呼吸の練習方法を解説
深くゆったりした呼吸でリラックスしながら行うと、腹式呼吸が自然と身につき、結果として滑舌や声の安定性にも良い影響が出てきます。
舌の筋肉を鍛える

舌を意識的に動かして鍛えることで、発音がよりクリアになり、滑舌の向上につながります。
舌の筋肉は日常生活では十分に使われないため、トレーニングで動きを滑らかにしていくことが大切です。
次の通り行ってください。(口を閉じたまま)
- 口の中で、舌を右回しでぐるぐる回します(10回)
- 左回しでぐるぐる回します(10回)
頬の内側に押し当てながらぐるぐる回すのがポイントです。
短時間ででき、道具も不要なので、通勤中や休憩時間などのスキマ時間で気軽に続けられます。

僕は仕事中にマスクの下で舌をぐるぐる回しています!
滑舌がよくなるだけでなく、顔のたるみにも効いてきてフェイスラインがシュッとするので美容系にもおすすめです。
滑舌をよくするためのポイント

滑舌を改善するためには、単に口を動かすだけではなく、それを日常生活の中で無理なく続けられる習慣づくりが大切です。
ここでは、滑舌を良くするうえで意識したい3つのポイントを紹介します。
喋るときに「口の開き方」を意識する
あなたは喋る時、口をしっかり開けていますか?
特に日本人は、口をあまり開けずに喋っている人が多いです。
「口の開き方」が正しく身についていないと、滑舌が悪く聞こえます。
母音「あ・い・う・え・お」それぞれの口の形を意識して発音しましょう。
ポイントはこの2点です。
- 鏡を見ながら「あ・い・う・え・お」を発音してみる
- 口角を意識して上げるように心がける
正しい口の開き方が身に付くと、言葉の輪郭がハッキリし聞き取りやすい声へと変化します。
舌のトレーニングとストレッチを習慣化する
滑舌で最も重要とも言えるのが舌の柔軟性と筋力です。
舌の動きが硬いと、子音が不明瞭になり、言葉がもつれる原因になります。
舌のトレーニングは前のセクションで紹介した方法(ぐるぐるまわすやつ)が効果的です。
舌のストレッチは次の方法がかんたんでおすすめです。
- ティッシュを手に持ち、舌を持ちます
- 気持ちの良いと感じるところまで舌をゆっくり引っ張ります
- そのまま10~15秒間キープします
これを、休みながら3セット行います。
これで「舌根」がほぐれますので、ぜひ試してみてください。(引っ張りすぎないように注意しましょう)
自分の声を録音して変化を実感する
滑舌トレーニングを続けるうえで大切なのは、「自分の変化を実感できること」です。
そのためにも、スマホなどで定期的に自分の声を録音しておくことを強くおすすめします。
最初は「思っていた声と違う…」と違和感を覚えるかもしれません。
しかし、録音を客観的に聞くことで自分では気づきにくいこもり感や語尾の甘さなど、改善点がはっきり見えてきます。
週に一度でも録音を残しておくと、「前よりクリアに聞こえる」「音の輪郭がはっきりしてきた」など、少しずつ変わっていく自分の声に、自信とモチベーションが湧いてくるはずです。
» 自宅でもできる正しい発声練習のやり方を解説
滑舌トレーニングに関するよくある質問

滑舌トレーニングに関するよくある質問について解説します。
滑舌を良くするうえで、最初に取り組むべきことは何ですか?
最初に整えるべきは「舌の可動域」と「正しい口の開き」です。
滑舌の悩みは、発声以前に“そもそも口が十分に動いていない”ケースが非常に多いため、いきなり早口言葉を練習するよりも、舌のストレッチや母音発声から始める方が確実に成果が出ます。
自分が本当に改善しているかどうか、どうやって判断すれば良いですか?
判断の基準として最も確実なのは「録音」です。
自分では気づきにくい話し方のクセ(こもり・鼻声・語尾の甘さ・子音の弱さなど)が、録音だと明確にわかります。
特に1週間おきで録音を残して比較すると、発音のクリアさや声の抜け感の改善に気づきやすく、モチベーション維持にもつながります。
まとめ

滑舌が悪くなる原因は、舌や口周りの筋力不足、姿勢の崩れ、呼吸の浅さなどさまざまです。
しかし、正しい方法で継続的にトレーニングすれば、必ず改善していきます。
日々の生活の中で姿勢を整え、腹式呼吸を意識し、舌のストレッチや筋トレを少しずつ積み重ねていくことが重要です。
滑舌が整うと、歌が歌いやすくなるだけでなく、会話の印象や伝わり方も大きく変わります。
自宅で取り組める練習ばかりなので、無理のないペースで続けてみてください。
» 自宅でできる!歌がうまくなる具体的な方法を解説
