たくさんの人に演奏を聴いてほしいから「歌ってみた」をやってみたいけど、なんか難しそうだからやめておこう。
「歌ってみた」を作りたいけれど、何から手をつけたらよいのか分からないと悩む人は多いです。
この記事では「歌ってみた」の作り方を徹底解説します。
「歌ってみた」は誰でも簡単に作成できるのが魅力です。
記事を読めば「歌ってみた」に必要な機材の選び方から録音、編集の方法が学べます。
「歌ってみた」とは
「歌ってみた」とは、YouTubeなどのプラットフォームに、自分が歌っている様子をアップロードした動画のことです。
カラオケや自作の音源を利用し、自分の歌声を入れるのが一般的です。
多くのアマチュア歌手は「歌ってみた」の動画を投稿しており、なかにはプロの歌手や声優として活動を始める人もいます。
「歌ってみた」は単なる趣味ではなく、キャリアをスタートさせる場としても機能しています。
視聴者とコミュニケーションを楽しめる点も「歌ってみた」のメリットの1つです。
「歌ってみた」動画を作る際に準備するもの
「歌ってみた」の動画を作る前に準備するものについて紹介します。
必要な機材
「歌ってみた」の動画を作成するときに必要な機材は、以下のとおりです。
- 高品質なマイク
- マイクスタンド
- ポップフィルター
- ヘッドフォン
- オーディオインターフェース
- コンピュータまたは録音可能なデバイス
防音材や録音ブースを設置すれば、質の高い録音環境が構築できます。
動画投稿プラットフォーム
以下は「歌ってみた」の動画を投稿できるプラットフォームの一覧です。
プラットフォーム名 | 特徴 |
YouTube | 最も広く使用されているプラットフォーム。 広い視聴者層にリーチ可能。 |
ニコニコ動画 | 「歌ってみた」はニコニコ動画から始まりました。 コメント機能が魅力の1つ。 |
大規模なユーザー基盤を持ち、多様な視聴者にリーチ可能。 | |
TikTok | 短い動画が特徴で、若年層に人気。 |
写真と短い動画のシェアに特化しており、ストーリーズ機能で視聴者とのエンゲージメントが高い。 |
複数のプラットフォームを併用すれば、さまざまな視聴者層に届けることが可能です。
「歌ってみた」の録音方法
「歌ってみた」の録音方法について、以下の項目ごとに解説します。
- 録音環境を整える
- 音源(カラオケトラック)を選ぶ
- マイクをセットし録音する
録音環境を整える
「歌ってみた」を作るときには録音環境を整えることが重要です。録音環境を構築する際は、以下のポイントを参考にしてください。
- 静かな部屋を選ぶ
- 反響を抑えるために室内に吸音材を設置する
- 外部ノイズを遮断するために窓やドアを閉める
録音機材の位置も重要です。マイクを顔の正面にセットすることで、クリアでバランスの取れた音質を確保できます。
長時間の録音作業に備えて、室温を快適に保つのも大切です。適度な室温と湿度を維持すれば、パフォーマンスの質を引き出し、疲労を軽減します。
» 初心者でもできる防音室の作り方とポイントを解説!
音源(カラオケトラック)を選ぶ
「歌ってみた」の音源を選ぶ際は、歌声なしのインストゥルメンタルであることを確認しましょう。
著作権に触れないよう、著作権フリーまたはライセンスがある音源を選んでください。音源が高音質なことも重要です。音質がよいほど「歌ってみた」の品質も向上します。
音源はカラオケ音源ストアやYouTube、音楽制作サービスなどから選ぶことが可能です。適切なトラックを選ぶと、より魅力的な「歌ってみた」が制作できます。
僕はココナラで「歌ってみた」向けのギター伴奏サービスを提供していますので、よかったらチェックしてみてください。
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マイクをセットし録音する
「歌ってみた」を録音する際は、マイクの選択と設定が重要です。マイクで録音するときに押さえるポイントは以下のとおりです。
- コンデンサーマイクを選ぶ
- マイクスタンドにマイクを固定する
- ポップフィルターを設置してポップノイズを防止する
録音を始めるときは、録音ソフトウェアを使って入力レベルを調整します。音が割れたり小さすぎたりすることがあるため、適切なレベル設定が重要です。
録音環境のノイズを最小限に抑えるために、部屋はできるだけ静かにしましょう。ヘッドフォンを使って自分の声と音源を聞きながら録音すると、より精度の高い録音が実現します。
» 歌ってみたのマイクの選び方
「歌ってみた」音声編集の基本
「歌ってみた」で録音した音源は、ソフトを用いた編集が必要です。おすすめの編集ソフトや、編集するときのポイントについて紹介します。
おすすめ編集ソフト
「歌ってみた」で録音した音声におすすめの編集ソフトは、以下のとおりです。
ソフト名 | 特徴 |
Audacity (オーダシティ) | 無料で多機能なオーディオエディタ。 初心者から上級者まで幅広く対応。 |
Adobe Audition (アドビ オーディション) | プロレベルの音声編集が可能。 多彩なエフェクトと強力なノイズリダクション機能を提供。 |
Studio One 6 Prime (スタジオ ワン 6 プライム) | 無料で使用可能な多機能デジタルオーディオワークステーション。 初心者にも優しいインターフェース。 |
GarageBand (ガレージバンド) | Macに標準搭載のソフト。 直感的なインターフェースと豊富なループライブラリを備える。 |
Logic Pro (ロジック プロ) | 高度な音声編集機能と音楽制作ツール。 Mac専用の編集ソフト。 |
上記の編集ソフトを使えば、音声の調整やエフェクトの追加など、プロレベルの音声編集が自宅で手軽に行えます。
僕は宅録で「Logic Pro X」を使用しています。
ちなみにLogicの無料版がGarageBandです。
音声の調整とエフェクト
音声の調整とエフェクトは、高品質な「歌ってみた」を作るうえで欠かせない工程です。エフェクトによる効果は以下のとおりです。
エフェクト | 特徴 |
イコライザー | 低音・中音・高音を調整しバランスを整える |
リバーブ・ディレイ | 音源に反響効果を与え、空間的な広がりを演出する |
コンプレッサー | 音声のダイナミクスを調整し、一貫した音量を保つ |
ノイズリダクション(ノイズ除去) | バックグラウンドノイズを低減する |
上記のエフェクトを組み合わせて使うことが、高品質な「歌ってみた」動画作りに必須です。
ミックスとマスタリング
ミックスとマスタリングは音声編集の要であり「歌ってみた」の仕上がりを左右します。ミックスとは、さまざまな音源を組み合わせ、調和のとれた1つの音源に仕上げる作業です。
具体的な作業は、イコライザーを使って音色の聴きやすさを整え、コンプレッサーで音のダイナミクス(強弱の幅)をコントロールすることなどが挙げられます。リバーブやディレイなどのエフェクトを加える方法でも、音楽に深みや広がりを演出できます。
一方、マスタリングはミックスされた音源をさらに磨き上げる作業です。リミッター(※)を使用して音量を最大限に引き上げながらも、クリッピング(音割れ)を防ぐことが重要です。
※ リミッターとは、定めた値よりも音量を超えないように圧縮できるエフェクトの1つ。
ミックスとマスタリングをして、どの再生環境でも安定した音質で「歌ってみた」を楽しんでもらえるように仕上げましょう。
「歌ってみた」動画を作成するプロセス
「歌ってみた」の動画を作るプロセスは以下のとおりです。
- 動画編集ソフトを使う
- 音声と動画を同期する
- 動画にテキストやエフェクトを追加する
動画編集ソフトを使う
「歌ってみた」を作る際には、動画編集ソフトが欠かせません。動画編集ソフトの導入から作成までの流れは以下のとおりです。
- 動画編集ソフトを選定する
- ソフトの基本的な操作方法を知る
- 動画に挿入する映像素材や画像を選定する
- クリップのカットやトリム、結合などの基本的な編集作業をおこなう
- トランジション(※)やテキスト、特殊効果を追加して視覚的魅力を高める
※ トランジションとは、動画をカットした部分をつなぐ作業のこと。
動画編集ソフトには無料から有料までさまざまな選択肢があり、自分のニーズに合わせて選べます。動画編集ソフトを利用するメリットは、魅力的な動画を視覚的かつ手軽に作成できる点です。
動画編集ソフトの基本的な操作を学び、活用することは「歌ってみた」動画のクオリティーに直結します。
音声と動画を同期する
音声と動画を同期する作業は、視聴者に高品質な「歌ってみた」を届けるうえで重要です。音声がずれていると動画の内容に集中できず、離脱される原因になります。音声と動画を同期する際の具体的な作業は以下のとおりです。
- 録音された音声トラックと動画ファイルを編集ソフトにインポートする
- 音声トラックの波形と動画のビジュアルを確認しながら、音声が動画と完全に同期するように調整する
- クリップの開始点や終了点を調整して、音声と動画のタイミングがぴったり合うようにする
- 必要に応じて音声トラックの速度やピッチを微調整し、口の動きと音声が一致するように修正する
- 完成した同期が正確であるかを確認するために、編集した部分を何度も再生してチェックする
編集した部分が適切に同期しているかを確認するために、何度も再生しチェックする必要があります。同期作業には細心の注意を払い、視聴者に見やすい「歌ってみた」を提供することが大切です。
動画にテキストやエフェクトを追加する
「歌ってみた」にはテキストやエフェクトを加え、見やすさを向上させましょう。テキストやエフェクトを取り入れることで得られるメリットは、以下の通りです。
- テキストの挿入により動画の理解度を深められる
- アニメーションの動きで視聴者の注意を引きつけられる
テキストを挿入する場合、歌詞やコメントを挿入するのが一般的です。テキストのフォント、色、サイズを調整すれば、動画にマッチした演出ができます。
エフェクトに特殊効果やトランジションを用いると「歌ってみた」にインパクトを与えられます。テキストとエフェクトのタイミングは、動画の音声や音楽のリズムに合わせることが絶対です。
テキストとエフェクトを適切に使用し「歌ってみた」をより魅力的かつ理解しやすいものに仕上げましょう。
「歌ってみた」動画の著作権違反を避ける対策
「歌ってみた」を作るときは、著作権に反しないよう以下のポイントを押さえておく必要があります。
- 元の楽曲の著作権者から許可を取得する
- 著作権表示を動画の説明欄に明記し、視聴者に対して透明性を保つ
- 違法に配布されているカラオケトラックの使用は避け、正規の手段を利用する
- 使用する音源が著作権フリーか、適切なライセンスを持っていることを確認する
公式が配布しているトラックの利用で、トラブルを未然に防げます。著作権に違反することなく「歌ってみた」を作りましょう。
「歌ってみた」の動画をアップロード・公開する手順
動画をアップロード・公開する際は、以下の手順を踏む必要があります。
- 動画ファイルを準備し、プラットフォームにログイン。
- 「動画をアップロード」ボタンをクリックし、動画ファイルを選択。
- タイトル、説明文、タグ、サムネイル画像を設定。
- 公開設定を選択し、「公開」ボタンをクリック。
プラットフォームによって多少違いはありますが、だいたいこのような流れになります。
上記の手順で行うことで、誰でも動画をアップロードできます。
「歌ってみた」動画が成功する秘訣
「歌ってみた」動画が成功する秘訣は以下のとおりです。
- 視聴者の心をつかむコンテンツを作る
- チャンネル登録者を増やす
- 視聴者とのコミュニケーションを大切にする
視聴者の心をつかむコンテンツを作る
視聴者の心をつかむコンテンツを作るためには、以下の重要なポイントを意識することが大切です。
- 魅力的なサムネイルを作成する
- 視聴者の目を引き、クリックしたくなるようなサムネイルを作成します。
- キャッチーなタイトルをつける
- タイトルは視聴者に動画の内容を伝え、興味を引くための最初の接点です。タイトルが魅力的であることで、クリック率が向上します。
- 動画の最初の数秒で興味を引く
- 視聴者は最初の数秒で動画を観続けるかどうかを決める場合が多いです。冒頭で興味深い内容を提示することで、視聴時間を延ばせます。
- 高品質な音声と映像を提供する
- 音楽系の動画では、クリアで聞き取りやすい音声を提供することが重要です。
- 独自のスタイルや個性を出す
- 自分の特徴を前面に出し、視聴者に強い印象を与えます。また、感情に訴えるパフォーマンスで、感動や共感を引き起こしましょう。
- 定期的に新しい動画をアップロードする
- 視聴者の期待に応えるために、コンスタントな更新を行いましょう。
上記のポイントを押さえることで、視聴者の心をつかむコンテンツを作れます。
チャンネル登録者を増やす
チャンネル登録者を増やすためには、いくつかの戦略を駆使することが重要です。視覚的に魅力的なサムネイルを作成することが大切です。 サムネイルは視聴者が動画をクリックするかどうかを判断する際の第一印象となるため、目を引くデザインにする必要があります。
定期的にコンテンツを投稿し続けるのも効果的。視聴者は一貫して新しいコンテンツを提供されることを期待するため、投稿の頻度を保つことが大切です。動画内にチャンネル登録を促すコールトゥアクションを入れることで、視聴者へ直接的に登録を呼びかけられます。
動画の内容を高品質に保つことも忘れてはいけません。高品質な動画は視聴者の満足度を高め、リピーターを増やす効果があります。関連動画をまとめた見やすいプレイリストを作成することで、視聴者が連続して動画を楽しめます。
ソーシャルメディアで動画をシェアし、広めることも効果的な方法の一つ。動画のタイトルや説明文に適切なキーワードを含めることで、検索エンジンからの流入を増やせます。
チャンネルのブランディングを統一し、プロフェッショナルな印象を与えることも大切です。視聴者のフィードバックを反映させてコンテンツを改善することも忘れないようにしましょう。
特定のテーマに基づいたシリーズ動画の作成も効果的です。視聴者が再び訪れたくなるような独自のスタイルや特徴を持たせられます。視聴者に対する特典やプレゼントキャンペーンを実施することも、チャンネル登録を促進する方法として有効な方法の一つです。
視聴者とのコミュニケーションを大切にする
視聴者とのコミュニケーションを大切にすることは、動画の成功に直結します。視聴者が自分の意見や感想を伝えることで、配信者との距離感が縮まり、応援したくなるからです。継続的な視聴やチャンネル登録にもつながります。視聴者の声を直接聞くことで、より魅力的なコンテンツを提供できます。
- 視聴者のコメントに返信する
- ライブ配信を行い、リアルタイムで交流する
- 質問コーナーを設け、視聴者の声を取り入れる
- SNSでのフォロー・リプライを積極的に行う
- 視聴者のリクエストに応えて動画を作成する
- 視聴者参加型のイベントを企画する
- 視聴者からのフィードバックを参考に改善する
- 視聴者へ感謝のメッセージを発信する
上記の方法を実践することで、視聴者との絆を深め、より多くの支持を得られます。視聴者とのコミュニケーションを大切にすることが、成功への一歩です。
まとめ
「歌ってみた」の作り方では、適切な機材の準備や正確な録音方法、丁寧な編集が重要です。本記事を参考にすれば、初心者でも「歌ってみた」の作成を手軽に始められます。
「歌ってみた」を作る際は、著作権違反を避けるための対策が必須です。対策を行うことで安心して「歌ってみた」が公開でき、自分の歌声を多くの人に届けられるでしょう。
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