スマートテンポは、テンポと演奏のどちらに合わせるかを選べる機能です。

こんにちは!弾き語りライブ歴20年以上、宅録コンテスト「録れコン」ファイナリストのほっしー(@studiohossy)です。

弾き語りは、多少の揺らぎがあるほうが自然に聴こえるからです。
クリックに縛られると、その良さが消えてしまいます。

ADAPTにして自由に弾くと、演奏を解析してプロジェクトテンポが自動で設定されます。
リズムに揺らぎがあっても、しっかり追従してくれます。

スマートテンポでできる2つのこと

スマートテンポの活用方法は、大きく分けて2つあります。

オーディオ素材のテンポに合わせる
自由に弾いた演奏を解析して、プロジェクトテンポを追従させる
指定したプロジェクトテンポに合わせる
テンポの違うオーディオ素材を、いまの曲の速さに合わせる

どちらもオーディオ素材のテンポを検出したうえで、どちらを主役にするかを決めるという考え方です。

順番に解説していきます。

オーディオ素材のテンポに合わせる場合

BPM表示の下にある【KEEP】をクリックすると、3つから選べます。

KEEP
通常の一定テンポ
ADAPT
オーディオ素材にプロジェクトテンポが追従する
AUTO
プロジェクトの状況に合わせて、KEEPかADAPTを自動的に判断する

この中から【ADAPT】を選択します。

★録音の前に、メトロノームとサイクルを外してください。

ほかのリージョンが無い状態であることも確認しておきましょう。

この状態で、自由なタイミング・リズムで録音してみてください。
どこをスタート位置にしても構いません。

録音を止めると、プロジェクトテンポが自動的に設定されます。

リズムに揺らぎがあっても、しっかり追従してくれているはずです。

さらに、録音の開始位置に関わらず、演奏内容が小節の1拍目に配置されます

意図しない位置が1拍目になっている場合は、リージョンをダブルクリックして修正できます。

テンポが決まると、打ち込みも乗せられる

オーディオに対してテンポが最適化されたということは、Drummerの演奏やMIDIの打ち込みも、その演奏のテンポに合うということです。

スマートテンポで録音した演奏

一定のテンポでは出せない楽曲のノリを大事にしたいとき、この機能は本当に強いです。

Drummer機能の使い方|自動ドラムをつくる手順

指定したプロジェクトテンポに合わせる場合

逆に、オーディオ素材をプロジェクトテンポに従わせることもできます。

短いリフなどの素材を持っている場合、テンポの違いを気にせず曲に使えるということです。
いろんなリフをストックしておいて、好きなときに好きな速さで引き出すイメージです。

手順は以下のとおりです。

  1. 素材でテンポが変わらないよう、従来の【KEEP】を選んでおく
  2. 新規オーディオトラックを作成する
  3. 左上のインスペクタから「Flexとフォロー」をクリックする
  4. オプションを選ぶ

オプションは以下の3つです。

  • オン
  • オン+小節を揃える
  • オン+小節とビートを揃える

読み込むオーディオによって結果が変わるので、すべて試して、いちばん合うものを選ぶことをおすすめします。

これで準備は完了です。
あとは素材を取り込めば、プロジェクトのテンポに追従します。

よくある質問

スマートテンポについて、よくいただく質問は以下のとおりです。

  • 弾き語りのどんな場面で使えますか?
  • 録音したあとからADAPTに変えられますか?
  • テンポが正しく検出されないときは?
  • フレックスタイムとは何が違いますか?

順番にお答えしていきます。

弾き語りのどんな場面で使えますか?

まず1本、自由に弾き語りを録ってしまうときです。

そこにテンポが付いてくるので、あとからドラムやコーラスを重ねられます
クリックに合わせて弾き直す必要がありません。

録音したあとからADAPTに変えられますか?

録音の前にADAPTにしておくのが基本です。

あとから合わせたい場合は、後半で紹介した「Flexとフォロー」を使うほうが確実です。

テンポが正しく検出されないときは?

メトロノームやサイクルが入ったままだと、うまく解析できないことがあります。

ほかのリージョンが無い状態で録り直してみてください。

フレックスタイムとは何が違いますか?

スマートテンポはテンポそのものを合わせる機能、フレックスタイムは演奏の中の1音のタイミングを直す機能です。

フレックスタイムの使い方|録音した音のタイミングを直す

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まとめ

スマートテンポは、テンポと演奏のどちらに合わせるかを選べる機能です。

  • ADAPT……自由に弾いた演奏に、プロジェクトテンポを追従させる
  • KEEP+Flexとフォロー……素材を、いまの曲のテンポに合わせる

クリックに縛られずに録れるので、弾き語りとの相性がとても良い機能です。

録音の前に、メトロノームとサイクルを外しておくのを忘れずに。

一定のテンポでは出せないノリが、そのまま作品になります。
ぜひ使いこなしてみてください。

わからないことがあれば、コメントやメッセージでお気軽にどうぞ。

ABOUT ME
ほっしー
サラリーマンをしている宅録系ブロガー。 『宅録をしたことのない人が、機材を揃えて作品を作ったり「歌ってみた」「演奏してみた」などで自由に表現できるようになる』をテーマに日々ブログを書いています。 宅録でアルバム3作品をすべて自分で制作した経験あります。 島村楽器主催の宅録コンテスト【録れコン】で全国約3000曲の中から最終選考ノミネートされました。