今回は、DTMの肝!コンプレッサーの使い方、5つのパラメーターの秘密について
コンプレッサーの役目は、RECした音の圧縮と増幅です
例えば、こういう曲があります
- Aメロはアルペジオで静かめに
- Bメロは少し展開して
- サビはストロークで盛り上げて
- 大サビはもっと盛り上がって!
みたいな、よくある展開
これってそのまま聞くと
曲の序盤でスピーカーとかイヤホンとかの音量決めますよね
Aメロ丁度いい音量。ふんふん。
Bメロ お、盛り上がってきた?
サビでかっ!!音量下げなきゃ!!
ってなるんですよ、何も処理してないと
逆にサビに音量合わせたら Aメロ小っちゃ!!みたいにね
でもね、プロのCD音源ってそうじゃなくて
サビにイヤホン音量合わせたとしても、Aメロ小さくならないしちゃんと聴こえるようにできてるんです
不思議ですよね
僕もMTRで宅録し始めたときは全然そんなこと知らなかったです
そんな魔法みたいな設定がこのコンプレッサーなんです
DTMの最も重要な項目のひとつなので
是非一緒にマスターしましょう
今回はコンプレッサーの使い方をイメージしてもらえるように、各パラメーターの意味を解説します
横文字がいくつもあって、最初僕は拒否反応を示しました^^;
でもMTR時代より今は遥かにわかりやすいし、これが分かればあとは実践で覚えていくだけです

コンプレッサーを入れていないと小さい音量の部分も

コンプレッサーを適切に処理すると音量・音圧がちゃんと引き上げられて聴きやすくなります

スレッショルド(Threshold)
コンプレッサーが作動する時の音量レベルを指定するパラメーターのこと
この値が-10だとすると、コンプレッサーをかけたトラックの音量が-10dBを超えるとコンプレッサーが作動し、-10dBを超えた部分に対して音を圧縮します
例えばこの値を-15dB、-20dBと低くするとコンプレッサーが深くかかることになり、反対に値を上げて0dBに近づければ近づけるほどコンプレッサーは浅くかかります
元音の音量レベルによってスレッショルドの設定値は変わってくるので、他の人のコンプレッサーの設定例を参考にする場合でも、この値は自分で調整しなければなりません
レシオ(Ratio)
音を圧縮する「比率」を指定するパラメーターのこと
レシオが3:1ならば、スレッショルドで設定した音量を超えた音に対して1/3まで圧縮します
この値が大きくなればなるほど元々1だった音が1/2、1/3、1/4、1/5と加圧されますから、圧縮度合いは高まっていきます
ギュッとすればするほどゲインのピークを超えることは無くなりますが、その分不自然な音になります
バランスが肝心です
アタック(Attack)
コンプレッサーが音にかかりはじめるまでの時間を決めるものです
この値が小さければ音が鳴ってすぐに圧縮されることになるので、パキッとした印象の音になります
この値が大きければ音の立ち上がりの部分は圧縮されないので、元の音の雰囲気を残すことができて自然になります
リリース(Release)
コンプレッサーの効果が解除されるまでの時間を決めるものです
アタックと逆!と覚える
つまりこの値が大きいと、コンプレッサーの効果が長く続くということになります
僕はほぼいじっていません
メイクアップ・ゲイン(Make-Up Gain)
コンプレッサーの音量調節をするパラメーターのこと
上記の各パラメーターを設定して圧縮しただけだと音量は全体的に小さくなっていますので、音量を持ち上げることが必要です
色んな音源と比較して、適切な位置を見極めましょう
まとめ
プロのCD音源の波形を見ると、どこを切り取っても0dB近くまで音圧を上げてあるのが分かります
それはコンプレッサーやリミッターで適切な位置まで音圧をグッと上げているからです
コンプレッサーを制するものはDTMを制す!
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました^^