このブログの筆者(ほっしー)は、自宅レコーディングコンテスト【録れコン】でファイナリストに選出された経験があります
✅自宅レコーディングでのMIX技術を向上させたい
✅できれば録れコンで入賞するくらいのクオリティーにしたい
✅やっぱり高い機材が必要になるの?
今回は自宅レコーディングを行う人のこんな悩みを解決するための記事です
この記事は中〜上級者向けの記事になっています
録れコンとは・・・録音された楽曲、録音、演奏、アレンジ、オリジナリティなどのクオリティを競う島村楽器主催の録音作品コンテストです。
島村楽器録れコン公式HPより引用
※生演奏(歌唱)などの録音を含まない打ち込みで制作した作品でのご応募も可能です。
録れコンに何度か応募してみたけど、なかなか良いところまでいけないんだよねー
コンテストで上位に食い込むのは本当に難しいことですよね。
なんか良い方法無いの?
もちろん演奏とかMIXの技術は必要だけど、ただ上手いだけじゃダメなんです。
僕でよければアドバイスしますよ!
- 演奏・REC・MIXのレベルが必要
- ちょっとした工夫が必要
- 構成のバランス感覚が必要
一個ずつ掘り下げて説明していきます
録れコンで入賞するには『演奏・REC・MIX』の技術が一定レベル以上必要です
結果を出すには、演奏・レコーディング・MIX作業のスキルアップが不可欠です
具体的に何がどのくらいできるようになればいいの?
DAWの使い方やレコーディングのコツなどについて超詳しく説明した記事もあります。
やるべきことをロードマップ形式にしてあるので、是非見てほしいです。
これを見ることでREC・MIXに必要な知識の『基本』が一通り身に付けられます
【REC】編集ウインドウの理解
【REC】プロジェクトテンポの設定方法
【REC】オーディオレコーディングの始め方
【MIX】コンプレッサーの使い方
【MIX】リミッターの使い方
【REC】MIDIピアノロールの使い方
【MIX】「ツール選択」からよく使う項目の理解
【MIX】イコライザーの使い方
【MIX】PANの振り方
【MIX】リズム補正ツールの使い方
【MIX】ピッチ補正ツールの使い方
【MIX】オートメーションの設定方法
【MIX】2MIXへの書き出し方
【マスタリング】MS処理
上の記事はCDをつくるまでのロードマップとなっていますが、DAWの基本をマスターするためにやる流れは同じです
更にプラスアルファの知識を得たい人はロードマップ外にあるスキルアップカテゴリー記事を一通り漁ってみてください
あとはできるだけ毎日DAWを開いてソフトに慣れることが大切です
DAWに毎日触れることで、得た知識が定着しそれを徐々に具現化できるようになります
それに、DAWに対する苦手意識も軽減されるはずです
録れコンで入賞するには『ちょっとした工夫』が必要です
仮に演奏・REC・MIXの技術が高くても、録れコンで上位に食い込めない作品も多々あります
それは何が足りていないかというと、ずばり『工夫』です
抽象的な言い方になりますが、よほど上手でもない限り工夫がなければ『普通の作品』になるからです
- アコースティック編成の曲に、バリバリのデジタル音色を1個だけ加える
- 打ち込みDTMでつくった曲に、得意なアナログ楽器パートを添える
- 賑やかな曲の中に何もない無音の空白をつくる
例えばこれらがちょっとした工夫です
いずれも『良いアクセントとして成立した場合』に限ります
これは料理も一緒だと思うのですが、胡椒が「良いアクセントになっている場合」と「かけすぎな場合」がありますよね
後述しますが、構成のバランスも非常に大切です
あくまで何がメインなのか、何を聴いてもらいたいのかを決して忘れないように心がけましょう(忘れがちになります)
「スイカに塩」みたいに→「アナログにデジタル」
わかりやすい例をひとつ思いついたので紹介します
スイカに塩を一振りかけるだけでスイカの甘さが引き立って、しかも熱中症予防になるというおまけ付き
アナログな構成の曲にデジタルを一振り入れるとアナログなノスタルジック感がより際立って、しかも歌詞の説得力が増す、みたいなものでしょう
意外な組み合わせ(しかも一振りだけ)が非常に効果的な場合も多いです
最終選考まで残った曲が高く評価された点
僕が録れコンに応募した中でファイナリストまで残った曲は、この「ほんの少しの変化」が高く評価されていました
具体的に言うと、基本ReverbはOFFにしていたのですが、落ちサビ直前部分のボーカル2小節にだけReverbを強めにかけたのが高く評価された点でした
特にシンプルな構成の場合、ほんの少しの変化で曲全体の印象がガラッと変わります
参考になれば嬉しいです
録れコンの応募で注意すべきことは『構成のバランス』です
曲の構成バランスは非常に重要です
✅なんとなくイントロをつくっていませんか?
✅コード進行は単調ではありませんか?
✅サビで盛り上がるメロディー構成になっていますか?
MIXの内容に気を取られてしまい曲自体の構成についてないがしろになってしまうケースって、けっこう多いと思います
僕もそうです
実は上記3つは僕が実際に審査員の方からアドバイスをいただいた項目です
3000曲を超える応募があるんだから、実際そんなに細かく聴かれないよね
って正直思っていましたが、見透かされたようなアドバイスシートをいただきました
隅々まですっっっごくよく聴いてくれてますよ!!!
ちょっとした変化でも見抜かれます
なのでそのつもりで作り込みましょう
僕が応募した曲で実際指摘されたこと
僕が良い成績を残せなかった曲へのアドバイス、実際書いてあった内容としては
- イントロが2コードのリフレインだが、8小節は長いので4小節にした方がよい
- 同じメロディーでも代理コードなどで変化を持たせるともっといいですよ
- Aメロに最高音域があるので、例えばAメロのメロディーをここまでに留めて、サビのメロディーのここをもう1音上げたら?
とても的確で具体的、考えれば基本的なことだが見落としがちな内容でした
録れコン審査員の方々は応募作品を細部に至るまで聴いてくれています
真剣に取り組んだ分だけ自分にフィードバックが返ってくると思って良いです
仮に今回応募して入賞できなくても、いただいたアドバイスシートだけで参加料以上の価値があります
そしてまた次回に生かせれば自分は成長できるし、メリットしかありませんよね?
録れコンで入賞するために高い機材を使う必要はない
コンテストで上位を狙うには、やっぱり良い機材を揃えないと無理ゲーでしょ?
無理して高い機材を揃える必要はないです。
僕が使っている機材を参考にしてもらえればわかると思うし、大切なのは『コスパの良い機材』を使うことです。
レコーディング機材の値段はピンキリです
高価なもので揃えようとすれば各カテゴリー10万以上するものがゴロゴロありますが、比較的安価でもプロレベルに近いクオリティーまで押し上げることが十分に可能であることを知ってください!
【自宅レコーディングをこれから始める方】コスパ良い機材完全ガイドで僕のおすすめする機材がまとめて全て見れます
何故おすすめなのかも全部書いてあるので、参考にしていただけると嬉しいです
録れコン応募時に、実際僕が使っていた機材一覧
僕の使用機材を一覧で紹介します
DAW:Logic Pro X
Logic Pro Xの魅力はずばりコスパがめちゃめちゃ良いこと!
¥24000で完結します!
一般的なプロ用のDAWだとアップデート関係が有料だが、Logic Pro Xならゼロ
なのに有料級のプラグインも付属されているという充実っぷり
Mac専用DAWで、感覚的に操作できるのも◎
購入はApp Storeでのダウンロードのみです!
「Logic Pro」で検索してください
オーディオインターフェース:ZOOM TAC-2R
ZOOM/TAC-2R
コンデンサーマイク:RODE NT1-A
モニタースピーカー:YAMAHA HS5
モニター用ヘッドホン:Sony /MDR-CD900ST
MIDIキーボード:電子ピアノを代用(CASIO privia)
これはもともと家にあった電子ピアノを代用しています
使用機材は以上です
どれも一般的な価格帯のものばかりです
その中でも口コミの多いものや見るからにコスパ良さそうなものに絞って選びました
僕のおすすめ機材については【自宅レコーディングをこれから始める方】コスパ良い機材完全ガイドを読んでいただくとおすすめの理由もわかります
ハイクラス品を使いこなせば確かにもっと上を目指せる可能性は上がると思いますが、
3万円台までの価格帯商品で揃えても録れコンで入賞できる可能性は十分にあることも事実です
録れコンで楽曲のクオリティーを上げるためのアドバイス(まとめ)
録れコンで入賞するための3つのアドバイス
- 演奏・REC・MIXのレベルが必要
- ちょっとした工夫が必要
- 構成のバランス感覚が必要
コンテスト上位に食い込むには演奏とかMIXの技術は必要だけど、ただ上手いだけじゃダメ
よほど上手でもない限り工夫がなければ『普通の作品』になってしまうので、工夫をしましょう
具体的に言うと例えばこういうことです
- アコースティック編成の曲に、バリバリのデジタル音色を1個だけ加える
- 打ち込みDTMでつくった曲に、得意なアナログ楽器パートを添える
- 賑やかな曲の中に何もない無音の空白をつくる
『良いアクセントとして成立する』ことが大事
スイカに塩を一振りで甘さUP! しかも熱中症予防になる
同じように
アナログな曲にデジタルを一振りでノスタルジック感UP! しかも歌詞の説得力が増す
意外な組み合わせ(しかも一振りだけ)が非常に効果的な場合も多いです
録れコンで僕の場合、曲中は基本ReverbをOFFにしていたが、落ちサビ直前部分のボーカル2小節にだけReverbを強めにかけ、それが高く評価されました
構成のバランスが重要という点において
僕が良い成績を残せなかった曲へのアドバイス、実際の内容としては
- イントロが2コードのリフレインだが、8小節は長いので4小節にした方がよい
- 同じメロディーでも代理コードなどで変化を持たせるともっといいですよ
- Aメロに最高音域があるので、例えばAメロのメロディーをここまでに留めて、サビのメロディーのここをもう1音上げたら?
とても的確で具体的、考えれば基本的なことだが見落としがちな内容でした
録れコン審査員の方々は応募作品を細部に至るまで聴いてくれています
決して手を抜かず、全部見られているという意識で作り込んだ方が評価してもらえます
レコーディングの使用機材については、わざわざ高い機材を購入する必要はありません
僕の使用機材を参考にしてもらっても良いですし、【自宅レコーディングをこれから始める方】コスパ良い機材完全ガイドで僕のおすすめできるコスパ◎な機材が見れます
おすすめな理由も含めて全部見れますので、参考程度にご覧ください
機材の購入に関しては「ほっしーが勧めていたから」ではなく、ご自身が納得してから購入してくださいね
RECやMIXの流れについて基本からおさらいしたい方はこちらのロードマップ型の記事が良いかと思います
RECやMIX作業は、ほんのちょっとした工夫で曲の雰囲気をガラッと変えることができます
録れコンでの入賞を目指して一緒にがんばりましょう
質問やわからないことがあれば気軽にコメント、メッセージをしてください
最後まで読んでいただきありがとうございました!