上級

【MS処理】マスタリングで楽曲に魔法をかけよう【感動】

モヤモヤさん

色々トラックを重ねてイコライジングもしたけど、
ここのギターのアルペジオがあんまり聴こえないんだよな・・・
そのくせ全体的に音が飽和しているようで聴いてて疲れる

ミックス完了したけどどうしても埋もれてしまう音がある

これもあるあるですが、解決方法をお教えします

マスタリングのひとつで「MS処理」という方法があります

僕は数年前にMS処理を知って感動し、それ以来この方法を毎回実践しています

MS処理が有用である理由

通常オーディオ信号はLeft(左)とRight(右)の2チャンネルの信号によって構成されています

MS処理をすると、それをMid(中央)とSide(両側)の2チャンネルの信号にわけることができます

楽曲は基本的に中央(センター)に音が集まります

そのためLR処理だとどうしても埋もれてしまう音が出てきやすいのですが、

MS処理を施すことでMid(中央)の芯がしっかりし、

かつLRよりも幅広いサラウンド感でひとつひとつの音を逃さずしかも無理なく耳まで届けられるのです

体験したことのない方は是非この機会に。感動しますよ

これがLRの音

これがMS処理後の音

スピーカーやヘッドホンで聴くと2つの違いがよくわかります

MS処理の施し方

MS処理のやり方はDAWソフトによって様々ですし、プラグインを使用して行う方法もあります

僕はLogic Pro Xでプラグインなしでやる方法をとっていますので、その方法を説明させていただきます

多少複雑ですが、何回かやって覚えてしまえば5分ほどでできるようになりますよ


〜〜手順〜〜

新規プロジェクトを立ち上げる

マスタリング用に、新規でプロジェクト作成してください(オーディオトラック)

トラック1のオーディオリージョンに2MIX音源を入れる

タイムライン上で右クリックし【オーディオファイルを追加】を選ぶ

そのままbounce(AIFFかWAVEで、ファイルタイプは分割に)
名前はなんでも良いが、僕は「スプリット」にしています
※LRの音に分割する目的

スプリットLとスプリットRに分かれて保存されているのを確認

スプリットRの名称を変更する(僕はスプリットスプリットRにしています^^;)

※名前がスプリットRのままだと後々うまく読み込めなくなるので

先ほどのプロジェクトに戻り、トラック2、3を作成

トラック2→スプリットL

トラック3→スプリットR

に名称を変更し、それぞれスプリットオーディオを入れる(右クリックでオーディオファイルを追加)

この際下記のような表示が出ても問題ありませんのでスルーしてください

スプリットRの波形を反転させることでLのみの音を擬似的につくる

スプリットRのリージョンをダブルクリックで波形にフォーカス

ファイルタブにして機能→反転

これで波形が反転されます

これで各トラックが

・トラック1 → 2MIXの音

・トラック2 → スプリットL

・トラック3 → Rの反転(つまりL寄りの音)

となりました

トラック1をミュートし、Stereo Outをモノラルにしbounce

トラック1の【M】をクリックでミュートし

画像左のStereo Outチャンネルストリップ上にある◎(ステレオ)をクリックし○(モノラル)に変更する

理屈としては先程の図で

・トラック1 → 2MIXの音【ミュート】

●トラック2 → スプリットL

●トラック3 → Rの反転(つまりL寄りの音)

トラック1をミュートすることでLのみの音を抽出したかたちになります

AIFFかWAVEで書き出し

ファイル名称は「Lのみ」とする

Lのみ、Rのみトラックを作成する

Lのみをトラック4に読み込む(右クリックでオーディオファイルを追加)

トラック4をLのみと名称をつける

ほっしー

LのみがあるならRのみもある!

ということでトラック5を追加しRのみとする(まだオーディオファイルはない

Lのみのリージョンを複製しRのみトラックに貼り付ける

Optionキーを押しながらドラッグ&ドロップで複製できます)

Rのみのトラックに貼り付けられた「複製Lのみリージョン」の名称を【Rのみ】に変更する

右クリックで「新規オーディオファイルに変換」 → 名称を「Rのみ」に

スプリットトラックは今後必要なくなるので

トラック2、3を削除

Rのみの方の「Lのみ」の波形を反転させることでRのみをつくる

リージョンをダブルクリックで波形にフォーカス

ファイルタブにして機能→反転

これで波形が反転されます

これで、各トラック出揃いました

  1. 2MIX(Mid)
  2. Lのみ(Side)
  3. Rのみ(Side)

2MIXのミュートを解除し、

Lのみを左いっぱいPANを振る

Rのみを右いっぱいPANを振る

モノラル○出力にしていたのをステレオ◎に戻しておきましょう

これで再生してみましょう

するとどうでしょう。びっくりするほど音の広がりが大きく、自分がこだわった細かい部分まで無理なく聴こえませんか?

これがMS処理の魔法です

あとはマスタートラックに

Reverbの【Space Designer

Limiterの【Adaptive Limiter

これらで全体を整えたらマスタリング完了です

音源として書き出す場合、基本この設定を推奨します

【REC】 → 【MIX】 → 【マスタリング】

これでDTMロードマップの全行程が終了しました

お疲れ様でした!!

CDを自主制作でコスパよくつくりたい!

という方向けの記事も用意してありますのでチェックしてみてください▼▼

さいごに

MS処理はかなり複雑な作業に思えますが、慣れれば5分ほどで完了できるようになります

マスタリングがDTMの最後の行程になります

DTMロードマップ以外の記事もたくさんありますので、更にレベルアップしたい人は覗いてみてくださいね

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました^^

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ABOUT ME
ほっしー
妻と二人の娘と暮らすシンガーソングライト薬剤師。 「自宅レコーディングの始め方とスキルアップ」をテーマに日々ブログを書いています。 アコギとうた+αの宅録DTM形式でアルバム3枚を制作。 島村楽器主催の宅録DTMコンテスト【録れコン】で全国約3000曲の中から最終選考ノミネート経験あり。

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