レイテンシーとは?音の遅れの原因とLogic Proでの直し方【バッファサイズ】

録音していると、弾いた音が遅れて返ってくる。
気持ち悪くて、まともに演奏できない…。

バッファサイズを下げれば減らせますよ。
ゼロにはできませんが、気にならないところまでは持っていけます。
こんにちは!弾き語りライブ歴20年以上、宅録コンテスト「録れコン」ファイナリストのほっしー(@studiohossy)です。
音の遅れは、バッファサイズで調整します。Logic Proなら環境設定のオーディオから変更できます。
パソコンに音を送るとき、ある程度データを溜めてから送る仕組みになっているからです。
溜める量を減らせば、遅れも減ります。
Logic Proの初期値は128。
ここを64〜256の範囲で動かして、自分のパソコンに合う値を探します。
この記事では、なぜ遅れるのかと、どこをどう設定するのかをまとめました。
再起動でごまかす必要はなくなります。
レイテンシーとは、入力した音の遅れのこと

レイテンシーとは、入力音声の遅延のことです。
ふだんは上の図のように、マイクやギターの音がオーディオインターフェースを通り、Logic Proを経由してスピーカーやヘッドホンから出てきます。
このとき、音の信号をアナログからデジタルに変換する処理(A/D変換)に時間がかかります。
これが遅れの正体です。
バッファサイズとは
A/D変換したデータは、オーディオインターフェースからパソコンへ送られます。
このときある程度データを溜めてから送る仕組みになっています。
この溜める量をバッファサイズといいます。
- バッファサイズを小さくする
- 遅れは小さくなるが、パソコンへの負荷が大きくなる
- バッファサイズを大きくする
- 大量の処理を円滑にこなせるが、遅れも大きくなる
どちらかを取ればどちらかを失う関係です。
性能とのバランスで決めることになります。
Logic Proでのレイテンシー設定方法

手順は以下のとおりです。
- 上メニューの Logic から 環境設定 を開く
- オーディオ を選ぶ
- デバイス の中の I/Oバッファサイズ を変更する

値は64〜256で調整します。初期値は128です。
小さくするほどパソコンへの負担が大きくなり、動作が重くなることがあります。
音が途切れたりノイズが出たりしたら、ひとつ戻してください。
バッファサイズの決め方

作業の内容によって、ちょうどいい値は変わります。
- 録音するとき
- 小さめにする。遅れが気になると演奏に集中できないため
- ミックスするとき
- 大きめにする。プラグインをたくさん挿すので処理を優先したい
録りながらミックスもする、という進め方だと、途中で切り替えるのが現実的です。
プラグインによっても遅れは増えます。
とくにAdaptive Limiterは、挿すだけでかなりの遅れが出ます。
→ Adaptive Limiterの使い方|Limiterとの使い分け
それでも遅れが気になるときは

設定を詰めても遅れが残ることがあります。
そのときに見直すところは以下の3つです。
- オーディオインターフェースを使っているか
- プラグインを挿しすぎていないか
- パソコンの性能に無理をさせていないか
順番に解説していきます。
オーディオインターフェースを使っているか
遅れの大きさは、A/D変換をどの機械がやっているかで変わります。
パソコンの内蔵入力で録っている場合、ここが弱点になります。
録音用に作られた機械を通すほうが、遅れも音質も安定します。
- → 宅録を始める!オーディオインターフェースを用意しよう……そもそも何をする機械なのか
- → 3万円以下の宅録オーディオインターフェースおすすめ5選……選び方と具体的な機種
プラグインを挿しすぎていないか
プラグインは、挿した数だけ処理が増えます。
録音のときは、必要のないプラグインを一時的に外すだけでも軽くなります。
パソコンの性能に無理をさせていないか
バッファサイズを下げるほど、パソコンは忙しくなります。
音が途切れる、ノイズが混じる、動作が重い。
こうなったら下げすぎなので、ひとつ戻してください。
よくある質問

レイテンシーについて、よくいただく質問は以下のとおりです。
- 遅れをゼロにはできませんか?
- 録音した音も遅れて記録されますか?
- 設定を変えたら再起動が必要ですか?
- どのくらいの遅れなら気にならないですか?
順番にお答えしていきます。
遅れをゼロにはできませんか?
できません。
入力した音に対して、必ずいくらかの遅れが生じます。
目指すのはゼロではなく、気にならないところまで下げることです。
録音した音も遅れて記録されますか?
録音されたデータそのものは、タイミングどおりに並びます。
問題になるのは、演奏しながら聴いている音が遅れることです。
そこが気持ち悪いと、演奏に集中できません。
設定を変えたら再起動が必要ですか?
再起動でごまかしていた方も多いと思いますが、バッファサイズは設定画面からいつでも変えられます。
作業の途中で切り替えても構いません。
どのくらいの遅れなら気にならないですか?
人によって、また楽器によって変わります。
弾きながら違和感がないかどうか。
数字ではなく、実際に演奏して決めるのがいちばん確実です。
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- 宅録を始める!オーディオインターフェースを用意しよう……遅れと音質を左右する機材
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- オーディオレコーディングの始め方……録音の手順
- Adaptive Limiterの使い方|Limiterとの使い分け……遅れが出るプラグイン
- DAWソフト購入からセッティングまで5分!……最初の設定
まとめ

レイテンシーは、入力した音の遅れのことです。
- 原因はA/D変換と、データを溜めてから送る仕組み
- Logic Proなら環境設定 → オーディオ → I/Oバッファサイズ
- 64〜256で調整する(初期値は128)
どのくらい遅れるかは、パソコンの性能に大きく左右されます。
ゼロにはできないので、性能とのバランスを見ながら、気にならない値を探してください。
ここが解決すると、録音のストレスがぐっと減ります。
まずは一段下げて試してみてください。
わからないことがあれば、コメントやメッセージでお気軽にどうぞ。
