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【Logic Pro X】MIDIリージョンのキーを変えたい!トランスポーズ機能の使い方【効率化】

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こんにちは!自宅レコーディングコンテスト【録れコン】でファイナリストに選出された経験があるほっしー(@studiohossy)です。

  • MIDIトラックのキー変更のやり方が知りたい
  • トランスポーズ機能の応用や注意点なども知りたい

このような方へ向けた内容になっています。

打ち込みデータを移調するときって、ひとつひとつ手作業するの面倒だなぁと思いませんか?

僕が超初心者のときは、なんの疑いもなくMIDIノート(音符)ひとつひとつをクリックして動かしていました^^;

でもそんなことする必要はなくて、結論としてはMIDIのトランスポーズはMIX時に複数の音符を編集できるだけでなく、なんなら必要なトラックまとめてワンクリックで移調できます。

さらにレコーディング時もリアルタイムでトランスポーズできるので、ちょっとした知識が応用につながり便利に使えます。

詳しく説明していきますので、超初心者で困っている方もぜひ最後まで読んでみてくださいね。

尚、オーディオトラックのトランスポーズについては【Logic Pro X】オーディオトラックをトランスポーズする方法を参考にしていただけると嬉しいです。

また、同様にLogic Pro Xの操作でお困りの方は MASTER OF Logic Pro X という書籍が非常におすすめです。

僕も1冊持っています。基礎の部分から図解式でわかりやすく説明されていますので、よかったらチェックしてみてください。

MIDIトランスポーズ機能はどういうときに使うの?

トランスポーズ機能はこんな時に使います
・楽曲のキーを変更するとき
・原キーだとMIDIの演奏がしにくいとき

キーを変更する方法でいうと、以前同じような機能を紹介したことがあります。

MIDI編集画面で下記のショートカットキーを使いましょう。

Command+A で全選択し

Option+上下キー

これで1つのリージョン全体のMIDIを半音ずつ移動ができます。

これも非常に便利なのですが、今回は「複数の」リージョンでさえも一瞬でトランスポーズできる機能を紹介します。

楽曲全体のリージョンやトラックのキーを変える際に使っていただきたい機能です。

【Logic Pro X】便利なショートカットキーまとめ【作業効率化】

MIDIトランスポーズ機能の使い方

トランスポーズを行いたいリージョンを選択し、

画面左上のインスペクタ(i)を表示。

リージョンの【トランスポーズ】の値を変更します。(+いくつとか−いくつとか)

これで1トラックのMIDIリージョンすべてが移調されたことになります。(戻すには値を0にすればよい)

シンセトラック複数あるし、ベースとか他の音階楽器も打ち込みなんだよね。

こういった「複数トラックを一気に移調する」場合は、複数選択して一気に移調できるので時短になります。

しかもやり方は簡単です。

上の画像であればトラック1とトラック3をまとめてトランスポーズさせたいので

Command+クリック

でトラック1、3をクリックすると一度に両方選択できます。(色が薄く変わった状態

あとはトランスポーズ値を設定すればOKです。

ちなみに、値は「+1 」でキーが半音上がり、「-1」でキーが半音下がります

例えば

A→Cへ移調する場合
A → B♭ → B → C
3半音上げるため「+3」に設定します
A→Gへ移調する場合
A → A♭ → G
2半音下げるため「-2」に設定します

カポタストの移動と同じですね。

そんなかんじで値を決めてみてください。

応用と注意点

トランスポーズ機能を少し応用する方法と、トランスポーズ機能を使用する際の注意点を紹介します。

REC前に、演奏しやすいキーにトランスポーズしておくと便利

たとえばF#の曲をそのまま打ち込むって、死ぬほど難しいですよね。

ならばGのポジション(楽な運指)で演奏したものをリアルタイムでトランスポーズしちゃえばいいんです。

具体的に説明します。

左上のインスペクタ(i)→トラック→トランスポーズ の順に開きます。

トランスポーズの値を変更します。

F#の場合はGのフォームでの演奏がやりやすいので G → F# = -1

こんなかんじで決めます。

弾いてみると-1にトランスポーズしているのがわかると思います。

つまりGを弾いているのにF#の音が鳴っている状態になります。

この状態でモニタリングしながらRECできるので、非常に便利です。

ギターでカポタストをするような感覚ですね。

例えばB♭の曲でもAやCに移調してピアノをレコーディングするとかなり楽に作業が進みます。

ぜひお試しください。

MIDIをトランスポーズする際の注意点

リズムトラックをトランスポーズしてしまわないよう注意しましょう。

リズムトラックはタムやシンバルなどの音を鍵盤に記録しているので、移調してしまうとすべてのキット音がバラバラになってしまいます。

例えば「C2はバスドラム」などドラムキットにより決まっているので、RECしたあとにリズムトラックをトランスポーズしてしまうと別のリズム楽器に変換されるのでバグったかんじになってしまいます。

もしトランスポーズしてしまった場合は0にすれば元に戻りますのでご安心ください。

音程の概念があるもののみトランスポーズするよう、十分注意して活用しましょう

まとめ

✔️MIDIトラックのキー変更のやり方

✔️トランスポーズ機能の応用や注意点

今回はこれらの内容について紹介しました。

楽曲全体のリージョンやトラックのキーを変える際に使っていただきたい機能です。

ギターのカポタストと同じ考え方で簡単に移調できます。

ミックス時のみならず、レコーディング作業時にも移調した状態で演奏できますので非常に便利です。

是非うまく活用してください。

また、同様にLogic Pro Xの操作でお困りの方は MASTER OF Logic Pro X という書籍が非常におすすめです。

僕も所有しています。基礎の部分から図解式でわかりやすく説明されていますので、よかったらチェックしてみてください。

当ブログは初心者向け自宅レコーディングに関する記事を中心に発信しています。

さらに、自宅で手軽につくれるCDジャケットの制作方法もありますので、よかったらチェックしてみてください。→【A4用紙1枚でCDジャケット制作】コスパ重視の紙ジャケット簡単自作方法

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました^^

それでは、また。

ABOUT ME
ほっしー
サラリーマンをしている宅録系ブロガー。 『宅録をしたことのない人が、機材を揃えて作品を作ったり「歌ってみた」「演奏してみた」などで自由に表現できるようになる』をテーマに日々ブログを書いています。 宅録でアルバム3作品をすべて自分で制作した経験あります。 島村楽器主催の宅録コンテスト【録れコン】で全国約3000曲の中から最終選考ノミネートされました。

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