• 音源はできたのに、動画にする方法が分からない
  • 動画編集ソフトが多すぎて、どれを選べばいいか決まらない
  • 凝った映像を作らないといけないのか不安

「歌ってみた」を投稿する直前で、ここで止まる方は多いです。

録音とミックスは終わった。でも動画をどう作るのか分からない…

編集ソフトって、高いのを買わないとダメなの?

こんにちは!弾き語りライブ歴20年以上、宅録コンテスト「録れコン」ファイナリストのほっしー(@studiohossy)です。

歌ってみたの動画編集は、静止画1枚に音源を乗せて書き出すだけで成立します。動画編集ソフトも無料のもので足ります。

理由は単純で、視聴者が聴きに来ているのは歌だからです。映像に凝っても再生数には直結しません。実際、投稿されている歌ってみたの多くは1枚絵です。

つまり、ここで必要なのは編集技術ではなく、正しい書き出し設定投稿前の確認事項を知っておくことです。

歌ってみたの動画編集は「1枚絵+音源」で成立する

まず、作るものの完成形をはっきりさせておきます。

凝った映像より、音のほうが大事

歌ってみたの視聴者は、映像作品を観に来ているわけではありません。歌を聴きに来ています。

ですので、映像に時間をかけるくらいなら、ミックスをもう一度見直したほうが再生数には効きます。動画編集は「音を届けるための入れ物を作る作業」と考えるとちょうどいいです。

用意するものは3つだけ

  • 音源ファイル……ミックスとマスタリングまで終わった、書き出し済みの音声
  • 画像1枚……イラスト、写真、文字だけの画像でも成立します
  • 動画編集ソフト……無料のもので足ります(後述)

動画を撮影する必要はありません。顔出しも不要です。

画像はどう用意するか

自分で描く、フリー素材を使う、絵師さんに依頼する、のいずれかです。依頼する場合はココナラなどのスキルマーケットで探せます。

いずれの場合も、画像の解像度は1920×1080ピクセル以上にしておいてください。これより小さいと、書き出したときに画質が落ちます。

無料で使える動画編集ソフト3つ

歌ってみたの動画編集なら、有料ソフトを買う必要はありません。使っているパソコンで決まります。

ソフト対応料金こんな人に
ClipchampWindows無料プランありWindowsで、とにかく簡単に済ませたい
iMovieMac/iPhone/iPad無料Macを使っている
DaVinci ResolveWindows/Mac/Linux無料版あり今後も動画を作り続けたい

Windowsなら Clipchamp

Microsoftの動画編集ソフトです。無料プランでも「ウォーターマークなしの無制限エクスポート」「最大1080p(HD)エクスポート解像度」が使えると公式に明記されています。

歌ってみたに必要なのは1080pまでなので、無料プランで足ります。

Macなら iMovie

Macに加えてiPhone・iPadでも使える、Appleの無料アプリです。画像と音源を並べて書き出すだけなら、迷うところがほとんどありません。

これから本格的にやるなら DaVinci Resolve

映画やテレビ番組の制作にも使われているソフトで、無料版が公開されています。有料のDaVinci Resolve Studioは51,980円(税込)ですが、歌ってみたの動画を作るだけなら無料版で困りません。

編集だけでなくカラーや音声処理まで1本で完結するので、今後ミュージックビデオのようなものを作りたい方は、最初からこれを覚えるのもありです。

スマホだけで完結させたい方へ

録音から投稿までスマホ1台でやる方法は、歌ってみたの作り方(スマホ編)にまとめています。

静止画と音源をMP4にする手順

ソフトが違っても、やることは同じです。4ステップで終わります。

STEP1 音源をWAVで書き出す

ミックスが終わったら、DAWからWAVで書き出します。この段階でMP3にすると、動画にするときにもう一度圧縮がかかって音質が二重に落ちます。

動画編集ソフトに渡すのはWAV。圧縮は最後の1回だけにするのが基本です。

録音ソフトの選び方と使い方はこちら

STEP2 画像と音源を読み込む

編集ソフトを開いて、用意した画像1枚と、STEP1で書き出したWAVを読み込みます。タイムラインに画像を置き、その下に音源を置きます。

STEP3 画像の長さを音源に合わせる

画像の右端をドラッグして、音源の終わりと同じ位置まで伸ばします。ここがこの作業のほぼすべてです。

曲の前後に無音がある場合は、音源側の不要な部分を先に削っておくと、画像の長さも決めやすくなります。

STEP4 書き出す

書き出し設定は次の章のとおりにします。ここだけは適当にやらないでください。せっかく整えた音が、書き出しで劣化します。

YouTubeが推奨している書き出し設定

YouTube公式ヘルプに、推奨のエンコード設定が公開されています。そのまま従うのが確実です。

項目推奨値
コンテナ形式MP4
動画コーデックH.264
音声コーデックAAC-LC
音声ビットレート(ステレオ)384kbps
アスペクト比16:9
解像度1920×1080(1080p)
フレームレート24/25/30/48/50/60fps
動画ビットレート(1080p SDR)8Mbps

※ 音声ビットレートはモノラル128kbps、5.1chは512kbpsと案内されています。

歌ってみたで、ここだけは押さえる2つ

ひとつめは音声ビットレートを384kbpsにすること。初期設定が128kbpsや192kbpsになっているソフトが多く、そのまま書き出すと音がぼやけます。ミックスで詰めた高域のニュアンスは、ここで一番失われます。

ふたつめは解像度を1920×1080にすること。1枚絵なので画質は関係ないと思われがちですが、解像度が低いとYouTube側の画質選択で上限が下がり、サムネイルからの見た目も粗くなります。

音ズレが起きるとき、起きないとき

最初に安心できることを書いておきます。

静止画1枚に音源を乗せるだけなら、音ズレはまず起きません。映像と音声を合わせる作業そのものが無いからです。

ズレるのは映像を撮影したとき

弾き語りの様子を撮って音源と合わせる場合や、口パクの映像を重ねる場合は、ズレることがあります。

多いのは、スマホで撮った映像のフレームレートが一定でないケースです。スマホのカメラは明るさに応じてフレームレートを変えることがあり、そのまま編集ソフトに読み込むと、後半にいくほど少しずつズレていきます。

撮るときの対策

  • 撮影アプリの設定でフレームレートを固定する(30fpsか60fps)
  • 撮影開始時に手を叩くなどして、波形で合わせられる目印を作っておく
  • 長い曲は、間奏など目立たない場所で映像を切って合わせ直す

目印の音は、あとで削るか、映像ごとカットすれば残りません。

投稿前に確認すること

書き出しが終わったら、公開前にこの3つを確認してください。

1|概要欄のクレジット表記

使用した音源の提供元、本家の楽曲情報、イラストの作者名を書きます。音源を配布しているサイトによっては、表記の書式が指定されていることがあります。

配布サイトの利用規約は必ず読んでください。詳しくは歌ってみたの著作権にまとめています。

2|サムネイル

動画の中身が1枚絵でも、サムネイルは別に用意したほうがクリックされます。曲名と歌い手名が小さい画面でも読めるかどうかが分かれ目です。

サムネイルの作り方はこちら

3|書き出したファイルを最後まで再生する

投稿前に、書き出したMP4を自分で最後まで聴いてください。書き出しの途中でエラーが起きて、後半が無音になっていることがあります。

イヤホンで聴くと、書き出し時の音量オーバー(音割れ)にも気づけます。

よくある質問

動画編集についてよくある質問にお答えします。

Q. 動画編集ソフトは有料のものを買うべきですか?

A. 歌ってみたの動画を作るだけなら不要です。Clipchampの無料プランでもウォーターマークなし・1080pで書き出せると公式に明記されています。

Q. 画像は1枚だけで本当にいいですか?

A. 成立します。サビで画像を切り替える、歌詞を表示するといった工夫もありますが、まず1本出すことを優先してください。凝るのは2本目以降で間に合います。

Q. 音源はMP3ではダメですか?

A. 使えますが、おすすめしません。MP3は圧縮済みなので、動画に書き出すときにもう一度圧縮がかかり、音質が二重に落ちます。DAWからはWAVで書き出してください。

Q. 縦動画(ショート)でも同じ手順ですか?

A. 手順は同じですが、アスペクト比が変わります。YouTubeが16:9を標準として案内しているのは通常の動画で、ショートは縦向きの比率で作ります。

Q. 書き出しにどれくらい時間がかかりますか?

A. 1枚絵と音源だけなら、映像の処理がほとんど無いので短く済みます。5分の曲でも数分で終わることが多いです。長時間かかる場合は、設定が必要以上に高くなっていないか確認してください。

編集を覚えたら、あとは歌そのものです

動画の作り方が分かると、投稿までの流れで詰まることは無くなります。

そのうえで、次に伸びしろがあるのは歌のほうです。動画編集で挽回できる範囲はほとんどありませんが、歌が変わると同じ音源でも印象が変わります。

自分で試すなら、この3本から。

人に聴いてもらうのが結局いちばん早い、というのも本当のところです。無料体験だけ受けて断ってもかまいません。

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関連記事で気になるものがありましたらご覧いただけると嬉しいです。

まとめ

歌ってみたの動画編集でやることは、これだけです。

  • 静止画1枚に音源を乗せて書き出す。それで成立する
  • ソフトは無料で足りる(Windows=Clipchamp、Mac=iMovie、本格派=DaVinci Resolve)
  • DAWからはWAVで書き出す。圧縮は最後の1回だけ
  • 書き出しは MP4/H.264/AAC-LC/音声384kbps/1920×1080
  • 1枚絵なら音ズレは起きない。ズレるのは映像を撮影したとき
  • 投稿前にクレジット表記とサムネイル、書き出したファイルの再生確認

編集で悩む時間は、そんなに要りません。空いた時間は録り直しに使ってください。そのほうが、仕上がりは確実に良くなります。

わからないことがあれば、コメントやメッセージでお気軽にどうぞ。

ABOUT ME
ほっしー
サラリーマンをしている宅録系ブロガー。 『宅録をしたことのない人が、機材を揃えて作品を作ったり「歌ってみた」「演奏してみた」などで自由に表現できるようになる』をテーマに日々ブログを書いています。 宅録でアルバム3作品をすべて自分で制作した経験あります。 島村楽器主催の宅録コンテスト【録れコン】で全国約3000曲の中から最終選考ノミネートされました。