MIDIキーボードで打ち込みをするとリズムのずれが目立つ。
かといって、クオンタイズですべてジャストのリズムに直すとなんだか味気ない。。
特にリズム系の繰り返しフレーズを使用するときは、
機械的な演奏だと聴き手にすぐ飽きられてしまいます。
そんな時に役立つのが【ヒューマナイズ】機能です。ずばり「人間味を与える」機能です。
具体的にいうと、適当に音を前後にズラす機能です。
ベロシティも適当にバラけさせることができます。
これらの値を大きく変化させるとフレーズ自体が崩れてしまうため、
不自然にならない程度の調節がポイントです。
聴き手に適度な緊張感をもって聴いてもらうことができます。
LogicだけではなくCubaseなど他のDAWでも使える項目なので、
こういった機能があるということは是非知っておきましょう。
Logic Pro X におけるヒューマナイズの使用方法
まず前提として、
リージョン内のノートをジャストなリズムに揃えてからヒューマナイズでずらしていくようにしましょう。
なのでリージョン内で
【command+A】で全選択 → クオンタイズ【Q】1/8や1/16など
これでリズムがジャストに揃いました。
ヒューマナイズの設定にうつります。
ヒューマナイズを適用したいリージョンのエディタ画面を開き、
機能 → MIDIトランスフォーム → 【ヒューマナイズ】 を選択します。
- 【プリセットメニュー】 → ヒューマナイズを選択
- 【位置】 → 音をどのくらいずらすか設定する
- 【ベロシティ】 → 音量のバラつきを設定する
- 【長さ】 → 音の長さのバラつきを設定する(ほぼ使いません。【スルー】を選択でOK)
上記を設定し【選択して実行】を選択します。
これでリージョンに「ヒューマナイズ」が適用されます。
実際の音比較
ヒューマナイズ前とヒューマナイズ後の実際の音を比べてみましょう。
「位置」の項目だけをいじりました。
デフォルトの値から少し上げるくらいがごく自然に温度が上がる感じがしますね。
「うまく言えないけど、なんかいいじゃん」
くらいが狙い目だと思います。
調節は慎重にしましょう。
さいごに
リズム系の繰り返しフレーズを使用するときは、
機械的な演奏だと聴き手にすぐ飽きられてしまいます。
そんな時に役立つのが今回紹介した【ヒューマナイズ】機能です。
その名の通り「人間味」を与えるこの機能は
ジャストのタイミングで入力されたMIDI打ち込みリージョンを
適度にバラけさせます。
ごく自然に聴こえるような設定の仕方が求められます。
簡単にできますし、毎回MIDI打ち込み時のルーティーンに組み込んでも良いかもしれませんね。
うまく活用して自分の武器にしましょう。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました^^