YouTubeブランドアカウントとは?必要な人・不要な人と作り方を解説
こんな悩みをお持ちではありませんか?
- YouTubeで音楽活動を始めたいけれど、本名は出したくない
- バンドのメンバーと一緒にチャンネルを運営したい
- ブランドアカウントにしたほうがいいのか判断できない
こんにちは!弾き語りライブ歴20年以上のほっしー(@studiohossy)です。
一人で活動するなら、ブランドアカウントは必須ではありません。
「本名が出てしまうから」という理由で探している方が多いのですが、いまは普通のチャンネルでも、YouTube上の表示名を本名と切り離して自由に付けられるからです。
YouTubeのチャンネル名とプロフィール写真を変えても、Googleアカウント側の名前や写真は変わりません。
コメントを書くときも、設定した活動名で表示されます。
つまり、ブランドアカウントが効いてくるのは複数人で管理したいときとチャンネルを複数持ちたいときです。
チャンネル開設からの全体の流れはこちらです。
» YouTubeの始め方|準備から収益化方法までまるごと解説!
YouTubeブランドアカウントとは何か

ブランドアカウントは、ビジネスやブランドのために用意されたGoogleアカウントです。
個人用とは別枠で、YouTubeを含む一部のGoogleサービスで使えます。
いちばんの違いは「複数人で管理できる」こと
ブランドアカウントの本質は、ここに尽きます。
複数の人が、それぞれ自分のGoogleアカウントのまま1つのチャンネルを管理できる——これがブランドアカウントの中心的な機能です。
パスワードを教え合う必要がないので、安全にチームで運営できます。
個人アカウントとの違い
違いを整理すると以下のとおりです。
| ブランドアカウント | 個人アカウントのチャンネル | |
| 管理できる人 | 複数人 | 本人のみ |
| チャンネル名 | 自由に設定・変更できる | 自由に設定・変更できる |
| Googleアカウント名との関係 | 完全に別 | YouTube上の表示は別にできる |
| チャンネルの数 | 複数持てる | 1つ(追加分はブランドアカウントになる) |
| アナリティクス・収益化 | 違いなし | 違いなし |
よく「ブランドアカウントのほうが分析機能が充実している」と書かれていますが、アナリティクスや収益化の条件に差はありません。
どちらでも同じYouTube Studioを使います。
本名が出るのが心配なだけなら、切り替えは不要
ここは誤解が多いところです。
YouTubeのチャンネル名とプロフィール写真を変えても、Googleアカウント側の名前や写真は変わりません。
逆に、Googleアカウントの名前を変えても、YouTubeのチャンネル名は変わりません。
つまり、いま持っている普通のチャンネルでも、活動名を付けてしまえば本名は表示されません。コメントを書くときも、その名前で表示されます。
なお、チャンネル名の変更は14日間に2回までという制限があります。思いつきで何度も変えられるわけではないので、名前は落ち着いて決めましょう。
「匿名で活動したい」という目的だけなら、わざわざ作り直す必要はありません。
YouTubeブランドアカウントのメリット

それでもブランドアカウントを選ぶ理由は、以下の3つです。
- 複数人で管理でき、権限も分けられる
- 複数のチャンネルを持てる
- 個人のGoogleアカウントと完全に分けられる
複数人で管理でき、権限も分けられる
バンドで1つのチャンネルを運営する場合、これが決定的に便利です。
メンバーそれぞれが自分のGoogleアカウントでログインし、できることの範囲を人によって変えられます。
「編集担当は動画をアップできるけれど、チャンネルは消せない」といった設定ができます。
具体的な権限の種類は、記事の後半で解説します。
複数のチャンネルを持てる

1つのGoogleアカウントから、複数のチャンネルを作って使い分けられます。
2つ目以降のチャンネルは、自動的にブランドアカウントとして作られます。
音楽活動なら、以下のような分け方が考えられます。
- バンドの演奏動画
- ソロの弾き語り・歌ってみた
- 機材レビューや宅録の解説
ただし、チャンネルを分けると再生数も登録者も分散します。最初から分けるのはおすすめしません。
1本のチャンネルで続けてみて、内容の方向性がはっきり2つに割れてきたときに分ける——この順番が現実的です。
個人のGoogleアカウントと完全に分けられる
チャンネル名だけでなく、アカウントそのものが個人用と別枠になります。
仕事とプライベートを分けたい方や、将来的にメンバーへ管理を引き継ぐ可能性がある方には、この分離が効いてきます。
チャンネルの説明欄に連絡先を書くときも、個人のメールアドレスを出さずに済みます。
YouTubeブランドアカウントのデメリット

いいことばかりではありません。
実際に使うと気になる点を3つ挙げます。
アカウントの切り替えがひと手間増える
ブランドアカウントは、個人アカウントにログインしたうえで「アカウントを切り替える」という操作が必要です。
切り替えを忘れると、個人アカウントのまま動画を投稿したりコメントを書いたりしてしまうことがあります。
投稿前に、右上のアイコンがどちらになっているか確認する癖をつけましょう。
管理する対象が増える
複数チャンネルを持つと、当然そのぶん管理も増えます。
投稿のスケジュール、コメントの返信、サムネイルの作成——どれも2倍になります。
片方が止まると、そちらは「更新されていないチャンネル」に見えてしまいます。
兼業で続けるなら、まずは1本に集中するほうが結果的に伸びます。
オーナーが抜けると面倒になる
複数人で運営する場合の注意点です。
チャンネルの所有者になっている人が連絡が取れなくなったり、Googleアカウントを消してしまったりすると、残されたメンバーではどうにもできない状態になりかねません。
バンドで運営するなら、所有者を2人にしておくと安全です。
YouTubeブランドアカウントの作り方

やることは「チャンネルをもう1つ作る」だけです。
専用の申し込みや審査はありません。
チャンネルを追加する手順
- Googleアカウントでログインした状態でYouTubeを開く
- 右上のプロフィールアイコンをクリックする
- 「アカウントを切り替える」を選ぶ
- 「すべてのチャンネルを表示」または「チャンネルを作成する」を選ぶ
- チャンネル名とハンドル(@から始まる名前)を入力して作成する
ここで作られたチャンネルが、ブランドアカウントのチャンネルです。
ハンドル(@◯◯)は、そのままチャンネルのURLになります。1つのチャンネルに1つだけで、3〜30文字。使える記号はアンダースコア・ハイフン・ピリオドで、先頭と末尾には使えません。
名刺やSNSに載せる名前になるので、活動名と揃えておくと後々ラクです。
作ったあとにやること
チャンネルができたら、見た目を整えます。
最低限、以下の3つは設定しておきましょう。
- プロフィール写真(アイコン)……小さく表示されるので、シンプルな図案で
- バナー画像(チャンネルアート)……何をやっているチャンネルかを一行で
- チャンネルの説明文……活動内容と、更新のタイミング
いま使っているチャンネルを移せる?
すでに動画を投稿しているチャンネルを、あとからブランドアカウントに移すこともできます。
ただしアカウントの構造を変える操作なので、実行前にYouTubeヘルプの最新の手順と注意事項を必ず確認してください。
移行の可否や影響は、チャンネルの状態によって変わります。
登録者数や動画が消えるような操作ではありませんが、急いでやる必要のあることでもありません。
複数人で管理する必要が実際に出てきてからで十分です。
複数人で管理するときの権限設定

ここが、ブランドアカウントを使う最大の理由です。
実務的な部分なので、少し詳しく書きます。
いまは「チャンネルの権限」で管理する
以前は「ブランドアカウントの役割を委任する」という仕組みでしたが、現在はYouTube Studioの「チャンネルの権限」で管理する方式が推奨されています。
古い解説記事では前者の手順が書かれていることがあるので、注意してください。
設定はYouTube Studioの「設定」→「権限」から行います。
権限の種類
設定できる権限は以下のとおりです。
- 所有者
- すべての操作ができます。チャンネルの削除も可能です。
- 管理者
- ほぼすべての操作ができますが、チャンネルの削除はできません。
- 編集者
- 動画の投稿や編集、ライブ配信の管理ができます。
- 編集者(制限付き)
- 編集はできますが、収益に関するデータは見られません。
- 閲覧者/閲覧者(制限付き)
- 見るだけです。制限付きでは収益データが見られません。
- 字幕編集者
- 字幕の編集だけができます。
バンドで運営するときの割り当て例
実際に振り分けるなら、こんな形が扱いやすいです。
- 所有者……チャンネルを立ち上げた人(できれば2人)
- 編集者……動画の編集・投稿を担当する人
- 閲覧者(制限付き)……様子だけ見たいメンバー
全員を管理者にするのはやめておきましょう。
誰かが操作を誤ったときに、原因を追いにくくなります。
お金が絡む話になると関係がこじれやすいので、収益データを見られる人の範囲も最初に決めておくと安心です。
→ YouTubeで収益化するには?
音楽活動でブランドアカウントを使うなら

音楽をやっている方に向けて、実際の使いどころを整理します。
名義は「一生使えるか」で決める
チャンネル名は変えられますが、名前を変えるたびに、それまで覚えてもらった名前が消えます。
ライブのフライヤーやSNS、音源の配信名まで含めて考えると、名義はできるだけ揃えておいたほうが得です。
SEOを狙って「弾き語り初心者チャンネル」のような説明的な名前にする方法もありますが、活動が広がったときに窮屈になります。
活動名+ジャンルの説明はバナー画像に書く、という分担が現実的です。
バンドとソロは分けるかどうか
迷う方が多い部分ですが、判断の目安はシンプルです。
- 聴く人が同じなら分けない……バンドのファンはソロも聴いてくれます
- 聴く人が違うなら分ける……演奏動画と機材レビューは、来る人がまったく違います
迷ったら、まずは1つにまとめて再生リストで分ける。
これで困ることはほとんどありません。
プライバシーは設定より運用で守る
アカウントを分けても、動画の中身から個人が特定されることはあります。
気をつけたいのは以下のような点です。
- 窓の外の景色や表札が映り込んでいないか
- 撮影場所がわかる音(近所の放送など)が入っていないか
- 概要欄の連絡先が個人用のメールアドレスになっていないか
宅録で撮ると自宅が映るので、ここは毎回確認したいところです。
ブランドアカウントについてよくある質問

よくある質問をまとめました。
ブランドアカウントでも収益化できる?
できます。
収益化の条件や仕組みは、個人アカウントのチャンネルと同じです。
収益の受け取りにはGoogle AdSenseとの紐づけが必要になるので、その部分だけは実際に受け取る人の情報で設定することになります。
いま持っているチャンネルは作り直すべき?
作り直す必要はありません。
新しく作ると、登録者も再生数もゼロからやり直しです。
一人で活動していて、いまのチャンネルで困っていないなら、そのまま続けるのがいちばんです。
偽アカウントを作られたらどうする?
チャンネルが知られてくると、名前やアイコンを真似たアカウントが現れることがあります。
見つけたらYouTubeに報告し、あわせて自分のSNSや概要欄で「公式はこのアカウントだけです」と書いておきましょう。
ハンドル(@名)は1つのチャンネルに1つしか持てないので、同じハンドルは作られません。
視聴者に見分けてもらう目印として使えます。
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まとめ

ブランドアカウントは、複数人で管理する・チャンネルを複数持つための仕組みです。
逆に言えば、その予定がないなら急いで用意する必要はありません。
「本名を出したくない」だけなら、いま使っているチャンネルで名前とアイコンを変えれば済みます。Googleアカウント側の名前は変わりません。
バンドで運営する場合は、YouTube Studioの「設定」→「権限」からメンバーを追加し、所有者を2人にしておくと安心です。
わからないことがあれば、コメントやメッセージでお気軽にどうぞ。
一緒に良いチャンネルを作っていきましょう。
