動画の最後、「ご視聴ありがとうございました」で終わったあと、何を置けばいいのか。
ここで手が止まる方は多いと思います。

こんにちは!弾き語りライブ歴20年以上のほっしー(@studiohossy)です。

YouTubeのエンディングは、「自分で作る映像」と「YouTubeの終了画面」を分けて考えるのが正解です。

この2つは作り方も、置ける時間も違うからです。

映像は編集ソフトで作るもの。終了画面はYouTube側の機能で、クリックできるリンクを重ねるものです。

終了画面を置けるのは動画の最後の5〜20秒、要素は最大4つ、動画は25秒以上必要——という決まりがあります。
これを知らずに画面いっぱいに文字やロゴを入れると、上に乗るサムネイルと重なってどちらも読めなくなります。

つまり、エンディング映像は「置き場所」、終了画面は「そこに貼るリンク」。
両方そろって初めて、視聴者を次の動画へ送り出せます。

後半では「歌ってみた」や演奏動画のエンディング——曲が終わったあとの数十秒の使い方も扱っています。

YouTubeの「エンディング」と「終了画面」は別物

まずはこの2つの違いを押さえましょう。
ここが分かれば、あとの作業はとても素直に進みます。

エンディング映像=自分で作る「締めの映像」

本編が終わったあとに流す、数十秒の映像のことです。
編集ソフトで作って、動画の最後につなぎます。

よく入れる要素は以下です。

  • チャンネルのロゴ・名前
  • 「チャンネル登録お願いします」のひとこと
  • 次の動画やSNSの案内
  • 短いBGM

ただし、エンディング映像に書いた文字はクリックできません。
「概要欄から飛べます」と書いても、実際に飛ぶ人はごくわずかです。

終了画面=YouTubeの「クリックできる」機能

終了画面は、YouTube Studio側で設定する機能です。
動画の上に、クリックできる要素を重ねられます。

置ける要素は以下の4種類です。

  • 動画または再生リスト
  • チャンネル登録ボタン
  • ほかのチャンネルの宣伝
  • 外部ウェブサイトへのリンク(YouTubeパートナープログラム参加者のみ)

つまり、エンディング映像は「置き場所」、終了画面は「そこに貼るリンク」という関係です。
両方そろって初めて、視聴者を次の動画へ送り出せます。

終了画面の4つの決まり

終了画面には決まりがあり、これを知らずにエンディングを作ると設定できません。

置ける時間
動画の最後の5〜20秒。それより前には置けません。
要素の数
最大4つまで(一般的な16:9の動画の場合)。縦型など別の比率では少なくなることがあります。
動画の長さ
25秒以上必要です。これより短い動画には終了画面を設定できません。
表示されない場所
スマホのブラウザ視聴(モバイルウェブ)では表示されません。YouTube MusicアプリやYouTube Kidsアプリ、子ども向けに設定した動画でも表示されません。

ここから導かれる結論はシンプルです。エンディング映像は20秒以内に収め、終了画面の要素を置くための「空いた場所」を残しておくこと。

画面いっぱいに文字やロゴを入れてしまうと、終了画面のサムネイルと重なって、どちらも読めなくなります。

なお、かつて動画に文字を重ねられた「アノテーション」機能は2019年に廃止されています。
現在、動画内にリンクを置く方法は「終了画面」と「カード」の2つだけです。

動画づくり全体の流れはこちらにまとめています。
» YouTube動画の作り方|撮影・編集・投稿の手順を初心者向けに解説

エンディングを付けると何が変わるのか

エンディングは、動画の中でいちばん視聴者の気持ちが動いている場所です。
最後まで見た=内容に納得している人しか残っていないからです。

  • 次の動画へ自然につなげられる
  • チャンネル登録をお願いできる
  • チャンネルの印象が揃う

次の動画へ自然につなげられる

終了画面で次の動画を出しておくと、視聴者はそのまま2本目を見てくれます。
チャンネル全体の再生時間が伸びるので、ここは素直に効きます。

置く動画は「いま見た動画の続きになるもの」を選ぶのがコツです。

たとえばギターの録り方を解説した動画なら、次は「録った音のミックス」や「使ったマイクの紹介」。同じ人が続けて知りたくなる順番で並べます。

「いちばん再生数の多い動画」を機械的に置くより、内容がつながっているほうがクリックされます。

チャンネル登録をお願いできる

チャンネル登録をお願いするなら、動画の冒頭より終わりのほうが効果的です。
視聴者が「良かった」と感じたあとに見せられるからです。

お願いの仕方は、あっさりで構いません。

  • 何を発信しているチャンネルなのかを一言添える
  • 終了画面の登録ボタンを、画面の空いた場所に置く
  • 長々と理由を説明しない

「宅録のコツを毎週上げています」のように、次に何が届くのかが分かると登録されやすくなります。

チャンネルの印象が揃う

毎回同じエンディングで終わると、動画をいくつか見た人の中に「このチャンネルはこういう雰囲気」という像ができます。

そろえるのは以下の3点で十分です。

  • 色
  • フォント
  • 締めのひとこと

サムネイルやチャンネルアートと同じ色・フォントにすると、統一感が出ます。
→ YouTubeサムネイルの作り方

YouTubeエンディングの作り方【4ステップ】

エンディング映像の作り方は以下の4ステップです。

  1. 素材を準備する
  2. 動画編集ツールを選ぶ
  3. 終了画面の場所を空けてデザインする
  4. 本編の最後につないで書き出す

素材を準備する

必要な素材はごくわずかです。
以下があれば形になります。

  • 背景……無地でも、ぼかした写真でも構いません
  • ロゴまたはチャンネル名
  • 15〜20秒のBGM……本編より少し静かな曲が合います
  • 締めのひとこと……「またお会いしましょう」など

フリー素材は「無料」でも「自由に使える」とは限りません。商用利用の可否とクレジット表記の要否を、配布元の規約で必ず確認してください。

市販曲をエンディングのBGMに使うのは避けましょう。収益化できなくなったり、動画がブロックされたりします。

動画編集ツールを選ぶ

エンディングは静止画に近い映像なので、高機能なソフトは必要ありません。
いま使っている編集ソフトで十分です。

iMovie(Mac・iPhone・iPad)
Appleの無料アプリ。背景に文字を重ねるだけなら、これで完結します。
Clipchamp(Windows)
Windows 11に標準で入っている無料アプリ。ブラウザからも使えます。
DaVinci Resolve(Mac・Windows)
無料版でも高機能。文字の動きを細かく作り込みたくなったときの移行先としておすすめです。

一度作れば、以降は同じファイルを使い回せます。
1本目に少し時間をかけておくと、2本目からがとても楽になります。

終了画面の場所を空けてデザインする

ここがいちばん失敗しやすいところです。

終了画面の要素(次の動画のサムネイルや登録ボタン)は、エンディング映像の上に重なって表示されます。
先に文字やロゴで画面を埋めてしまうと、そこに要素が乗って読めなくなります。

おすすめのレイアウトはこうです。

  • 画面の左半分……ロゴと締めのひとこと
  • 画面の右半分……何も置かず、終了画面用に空けておく
  • 画面の端……再生バーやボタンが重なるので使わない

背景はできるだけシンプルに。
模様が多いと、上に乗るサムネイルが埋もれます。

本編の最後につないで書き出す

エンディングは単体で投稿するものではありません。
本編の最後につないでから、1本の動画として書き出します。

書き出すときの注意点は以下です。

  • 本編と解像度・フレームレートを揃える
  • BGMの音量を本編に合わせる(急に大きくしない)
  • 動画全体が25秒以上あるか確認する

アップロードの手順はこちらで解説しています。
» YouTubeに動画をアップロードする方法|PC・スマホ別の手順と公開設定

終了画面を設定する手順

動画を投稿したら、終了画面を設定します。
ここまでやって、はじめてエンディングが働き始めます。

YouTube Studioでの設定手順

  1. YouTube Studioの左メニューから「コンテンツ」を開く
  2. 設定したい動画の詳細画面を開く
  3. 「終了画面」を選ぶ
  4. テンプレートを選ぶか、要素を1つずつ追加する
  5. 要素の位置と表示するタイミングを調整する
  6. プレビューで確認して保存する

2本目以降は、前の動画の設定をコピーして使えます。
毎回同じ位置に置いておくと、視聴者が探さなくて済みます。

要素は「多く置く」より「1つ選ぶ」

最大4つ置けますが、4つ並べると視聴者はどれも押しません。

おすすめは以下の2つだけです。

  • 次に見てほしい動画(1つだけ)
  • チャンネル登録ボタン

「視聴者に最適な動画」という自動で選ばれる設定もありますが、狙いがあるなら自分で指定したほうが確実です。

外部サイトへのリンクは、YouTubeパートナープログラムに参加している場合のみ設定できます。ブログやSNSに送りたい場合、参加前は概要欄に書くことになります。

「歌ってみた」や演奏動画のエンディングはどうする?

音楽の動画には、解説動画とは違う事情があります。
曲が終わった瞬間に動画も終わってしまうことです。

曲が終わった直後にブツ切りにしない

演奏や歌が終わってすぐ映像が切れると、視聴者は余韻を味わう前に放り出されます。

そして何より、終了画面を置く場所がありません。
終了画面は動画の最後の5〜20秒にしか置けないので、そこに曲が鳴っていると要素が演奏に重なってしまいます。

曲のあとに20秒の「余白」をつくる

具体的には、こう作ります。

  1. 曲の最後の音を自然に減衰させる
  2. そのまま20秒ほど、静かな画面を続ける
  3. その20秒に終了画面の要素を置く

背景は、演奏の最後のカットを止めて少し暗くしたものでも構いません。
凝った映像を作らなくても、静かな余白があるだけで終わり方が上品になります。

BGMを入れるなら、曲より控えめの音量で。
歌の余韻を消してしまっては本末転倒です。

次に置くのは「もう1曲」がいちばん強い

歌ってみたを最後まで聴いた人は、あなたの声を気に入っている可能性が高いです。

なので、終了画面に置くのは機材紹介でも自己紹介でもなく、別の歌ってみた動画を1本にしましょう。

歌ってみたをまとめた再生リストを作っておくと、そのまま何曲も聴いてもらえます。

エンディングに使う素材の権利に注意

エンディングのBGMに、いま歌った曲の原曲を使うのは避けてください。
本編の歌唱が許諾の範囲内でも、原曲の音源をそのまま使うのは別の話になります。

ジャケット画像やアーティストの写真も同じです。

→ 歌ってみたの著作権はどこまでOK?

YouTubeエンディングを作るときの注意点

作る前に知っておきたい注意点を3つにまとめました。

長すぎると最後まで見られない

終了画面が置けるのは最後の20秒までです。
それ以上長いエンディングは、単に視聴者を待たせているだけになります。

15〜20秒を上限と考えて作りましょう。
短い動画なら、10秒でも十分です。

スマホのブラウザでは終了画面が出ない

意外と知られていませんが、終了画面はスマホのブラウザ視聴では表示されません。
YouTubeアプリでは表示されます。

つまり、視聴者の一部には終了画面が届いていません。
だからこそ、エンディング映像の中でも口頭やテロップで案内しておくと取りこぼしが減ります。

SNSやブログへの導線は、必ず概要欄にも書いておきましょう。

著作権とコミュニティガイドラインを守る

エンディングで気をつけるのは、主に以下の3点です。

  • 音楽・画像の権利……許諾のない音源や写真を使わない
  • 誤解を招く誘導……内容と違うサムネイルやリンクを置かない
  • 個人情報……連絡先を出すなら、公開しても困らないものだけにする

判断に迷ったら、YouTubeヘルプセンターの最新の記載を確認するのが確実です。
規約は変わることがあります。

YouTubeエンディングについてよくある質問

よくある質問をまとめました。

エンディングはどれくらいの長さが理想的?

終了画面を置ける範囲に合わせて、15〜20秒を目安にしてください。

これより長くしても、終了画面の要素は最後の20秒にしか出せません。
それ以前の部分は、ただ待つ時間になります。

実際の長さは、YouTube Studioの視聴者維持率グラフで確かめられます。
エンディングに入った瞬間に急降下していたら、短くしてみましょう。

終了画面が表示されないときは?

まず、以下の条件に当てはまっていないか確認してください。
設定の問題ではなく、仕様であることが多いです。

  • 動画が25秒未満(終了画面を設定できません)
  • スマホのブラウザで確認している(アプリで見てください)
  • 「子ども向け」に設定した動画になっている
  • YouTube MusicアプリやYouTube Kidsアプリで見ている

どれにも当てはまらない場合は、設定が保存されているかをYouTube Studioで見直しましょう。
視聴者側で終了画面を閉じている場合もあります。

自分のブログやSNSに飛ばせる?

終了画面から外部サイトへリンクできるのは、YouTubeパートナープログラムに参加しているチャンネルのみです。

参加前は、概要欄と固定コメントにURLを書いておきましょう。
エンディング映像の中で「概要欄にリンクがあります」と一言添えると、見てもらえる確率が上がります。

あわせて読みたい記事

関連記事で気になるものがありましたらご覧いただけると嬉しいです。

まとめ

YouTubeのエンディングは、「自分で作る映像」と「YouTubeの終了画面」の2階建てです。

映像だけ作っても次にはつながらず、終了画面だけ設定しても置き場所がありません。

作るときの要点は3つです。長さは15〜20秒。画面の片側を空けて終了画面の要素を置けるようにする。要素は「次の1本」と「登録ボタン」に絞る。

歌ってみたや演奏動画なら、曲のあとに20秒の静かな余白をつくり、そこに次に聴いてほしい1曲を置きましょう。

わからないことがあれば、コメントやメッセージでお気軽にどうぞ。
一緒に良いチャンネルを作っていきましょう。

ABOUT ME
ほっしー
サラリーマンをしている宅録系ブロガー。 『宅録をしたことのない人が、機材を揃えて作品を作ったり「歌ってみた」「演奏してみた」などで自由に表現できるようになる』をテーマに日々ブログを書いています。 宅録でアルバム3作品をすべて自分で制作した経験あります。 島村楽器主催の宅録コンテスト【録れコン】で全国約3000曲の中から最終選考ノミネートされました。